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朝起きたばかりの瞼はとっても重かった。あまり力の入らない手で漬物を箸で掴んで口に運ぶ。
今日も豚男はいた。
相変わらず顎をつんと少し上げて偉そうに腕を後ろで組んでいた。
あんなにガッチリとした体格なので私たちより豪華な朝食を毎朝とっているのだろう。私たちの汗水垂らして働いた給料で。
「今日もあの人いるのかなぁ？」
花子は周りに聞こえないような小さな声でこちらに聞いてきた。
『いるに決まってるでしょ。暇なのかしら？私たちは休みも少ない中働いているのに』
「ちょっ、Aちゃんっ、声が大きいよ」
『別に良いわよ。聞かれたことでもう豚男との関係は元々悪いんだから』
「はぁ…またお前か。なんや豚男って」
絹の方を向いて話していると後ろから圧力がかかった声で話しかけられた。ゆっくり振り向くと、大きな体で覗きこむようにトントンがたっていた。
『何…？』
「何ってあんたが呼んだんやろ。豚男って」
『別にあなたをここに呼んだわけではありませんよ』
「…」
ぐうの音もでないのかトントンは不機嫌そうな顔をして黙った。早いとこ何処かに行ってほしい。今が朝食という至福の時間なんだから。
再び箸を動かそうとしたとき、トントンに肩を叩かれた。「今度は何よ」と言いトントンの方を向くと、先程とは違った威厳のある雰囲気を漂わせていた、喉が締まってしまいそうになるほどの。
「後で、置繭所に来い…食事の時間は残してやる。だが、その間にあんたがいかに馬鹿者かを考えてろ」
トントンはそんなことを言っては消えていった。辺りがざわざわとし始めた。
「Aちゃん！大丈夫？」
「何よ花子。元々はこいつが悪いじゃない。いいのよ放っといてあげなさい」
心配してくれた花子に絹は一括する。自分は頭が真っ白になって絹に言い返す言葉さえ思い付かなかった。
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凛 - 更新してくださりありがとうございます。これからも自分のペースで頑張ってください。 (2021年12月30日 21時) (
レス) id: 35d08cc685 (このIDを非表示/違反報告)
青い朱雀 - すっっっっき... 無理せず、更新頑張ってください。 (2021年12月18日 10時) (レス) @page24 id: e603c0dff1 (このIDを非表示/違反報告)
菊 - 続きが気になります。 更新頑張ってください。 (2021年11月28日 16時) (レス) @page23 id: 35d08cc685 (このIDを非表示/違反報告)
大根おろし(プロフ) - 更新を気長に待ってます、頑張ってください (2021年4月25日 16時) (レス) id: b2446655e6 (このIDを非表示/違反報告)
青(プロフ) - あずきもち。さん» ありがとうございます！ (2021年3月14日 22時) (レス) id: ba86ab62db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あなたのしゅきぴ♡ | 作成日時：2020年6月21日 9時
