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朝、いつもの決まった時間に目が覚める。
憂いな気分だ。全身が怠く何もする気が起きなかった。それに、手足が酷く冷えている気がした。
『あつい…』
意識が朦朧とする。起きようとしなければこのまま意識を失ってしまいそうだ。
「んぅ…A…？すごい息荒いけど…って、A！！？？」
『たすけて…涼…』
運良く飛び起きた涼はこちらに気づいてくれて、涼の服の裾をつかみ助けを求めた。涼の大きな声に二人も起きたようだ。
「涼…うるさい…」
「違うの！Aが…大変なんだ！」
「はぁ？…って随分辛そうにしてるけど。大丈夫なの？…いや、ダメだ」
絹は冷たい手を額にのせては体温を確認してきた。ひんやりしてて気持ちいい。
「とりあえず、花子。指導員の大人の人呼んできて」
「うん！分かった！」
絹の言う通りに花子は寝癖のついたまま廊下へと駆け出した。
『絹の手…ひんやりしててきもちいいよ…』
絹の手を掴み額へと押し付けては、ひんやりとした感覚を味わった。まるで、熱をすいとる魔法の手みたいだ。
「はぁ…A…もう少し我慢しててね」
『うん…』
そんなやり取りをしていると花子が女性の指導員が連れてきた。指導員の人はこちらを見てはすぐに口を開いた。
「こりゃあ大変だね。早く冷たい水とタオルを持ってきなさい」
そう言い、「そこ」と涼を指さして指示をした。涼は慌てながらもすぐに廊下へと飛び出た。
「はぁ…A。毎日頑張ってるけど、さすがにこれで仕事しなさいといってもまともに出来ないでしょうに。とりあえず休みなさい。休日削るかどうかはこれからの対応によるけど」
『はい…』
指導員の人はそう言って忙しそうに行ってしまった。
「タオルと水…持ってきたぞ！」
涼は入れ替わるように部屋へと入ってきた。慌ただしく、桶にはいった水をこぼしてしまいそうだ。
「早くおでこに乗せてあげなさい」
絹はそう言うと涼は桶のなかにタオルをいれて、水を含ませておでこに乗せた。
「こ、こうでいいのか？」
「馬鹿ｯ！私の手の上にも置いてどうするのよ！」
「あ〜！ごめん！」
うるさいが、タオルで熱が吸いとられる気がして気持ちよかった。
『えへ…ありがとう…』
「朝から騒がしくしてくれたわね」
『ごめんね…もうねたい…』
「良いわよ。さっさと寝て元気になりなさい」
絹のその言葉で意識を手放した。
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凛 - 更新してくださりありがとうございます。これからも自分のペースで頑張ってください。 (2021年12月30日 21時) (
レス) id: 35d08cc685 (このIDを非表示/違反報告)
青い朱雀 - すっっっっき... 無理せず、更新頑張ってください。 (2021年12月18日 10時) (レス) @page24 id: e603c0dff1 (このIDを非表示/違反報告)
菊 - 続きが気になります。 更新頑張ってください。 (2021年11月28日 16時) (レス) @page23 id: 35d08cc685 (このIDを非表示/違反報告)
大根おろし(プロフ) - 更新を気長に待ってます、頑張ってください (2021年4月25日 16時) (レス) id: b2446655e6 (このIDを非表示/違反報告)
青(プロフ) - あずきもち。さん» ありがとうございます！ (2021年3月14日 22時) (レス) id: ba86ab62db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あなたのしゅきぴ♡ | 作成日時：2020年6月21日 9時
