担任の神山先生。【赤緑】

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緑side

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神山「 … ってことやねんけど … 。あっ、もう淳太くん！ちゃんと聞いてや！ 」




中間「 はいはい聞いとる聞いとる 、神ちゃんの生徒の重岡がかっこええって話な？ 」




神山「 ちょっ、声でかい！！！！！！ 」









淳太くん 、というのは同じ学年の教師の中間淳太。



年上で頼りやすくて 、たくさん相談させてもらってる。









神山「 やってあんなんずるいやんか … 、命よりも先に守りたいです 、なんて … ！！ 」




中間「 もうその話２６回目やで 」




神山「 ええの ！ あと５４回はするで！！ 」




中間「 要らへん 、俺もう帰る 」




神山「 待って！！お願い！！待って！！！ 」









生徒の前では爽やかでクールな先生を演じてる俺。


裏では本間にうるさい。ウザ絡みって言うんかな？







… 重岡と同じやなって言うてくれた子正直にこっちおいで？





頭撫でたる。









中間「 はぁ … とにかく、そんな気持ちは早よ忘れぇよ 」



神山「 うぅ 、何でそんなん言うん 〜〜 … 」



中間「 当たり前やろ 、んなことバレたら即刻クビやで 」



神山「 …… そら 、わかっとるけど … 」









… 俺には大切な思い出がある。



それは俺が小学５年生くらいの頃の話だ。









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登校してる途中 、大きな犬が俺の目の前に立ちはだかった。




… 認めたくはないけどそん時は俺もチビやったから 、俺なんかよりもっともっと大きい犬。





怖くて怖くて泣きそうで。







その場にしゃがみこんでいたら 、









？「 とうっ！せーぎのヒーローさんじょうっ！ 」









なんて 、俺よりも幼い声が聞こえた。









？「 にーちゃん 、わんわんがこわいんっ？ほんならぼくがやっつけてあげる！！ 」









そう叫んで犬に向かっていく男の子を必死に止めて 、ありがとうなって頭を撫でてあげた。






そうするとその子はぼふっと顔を真っ赤にして 、









？「 にーちゃんかわええ … ！！ ぼくのおよめさんにしたる！！ 」





神山「 え ？ 俺男やで？ 」





？「 わかっとるもん！！ これからにーちゃんのこと 、ぼくのいのちよりもさきにまもってあげる！ 」









にーちゃんのことすきになってもたから ！！








なんて 、ニカッと笑うその笑顔。









重岡に 、すごく似ていたんや。









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