望君の正体。【桃】

〆 . 望君 ページ1

高校生 、名字「 片桐 」 で固定！！
貴女side

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高校１年の春。



真新しい制服を着て 、初めての道を通る。







だけど 、私の隣に居るのは小学校の時からずっと同じ。









小瀧「 Aちゃんっ 、制服似合っとるで ！！ 」




「 望君も似合ってるよ 」




小瀧「 へへへ 、あーと ♡ 」









これは幼馴染の小瀧望君。





甘えん坊で可愛くて 、つい何でもやってあげてしまう。








だけど顔はとってもイケメンで 、小学校の頃からずっとモテていた。





それなのに頑なに私の隣を離れようとしない。








それが最近の謎。









小瀧「 何組かなあ 、クラス。Aちゃんと一緒がええなぁ … 」





「 学校に行ったらクラスってもう決まってるんだっけ？ 」





小瀧「 当たり前やん ！ もうっ 、Aちゃんって本間に可愛えな ♡ 」





「 バカ 、可愛くないよ 」









よく周りから天然と言われる私。





天然じゃなくてアホなだけじゃ …。









悶々と考えていると 、望君に「 Aちゃん見て ！！ 」 なんて物凄い力で肩を叩かれた。








目の前を見てみると 、中学校よりも遥かに大きい学校が自信満々に建っていた。









小瀧「 … あ！！ Aちゃんクラス同じやったで ！！ やったあ ！！！！ 」




「 え！ ほんと腐れ縁だね 、私達 」




小瀧「 運命って言ってや ♡ 」









今にも抱き着いてきそうな望君を避けて 、学校の門をくぐった。









友達出来るといいなぁ 、なんてほんの少しの希望を抱いて。









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〆 . ともだち→

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