守りたいもの１ ページ4
閉店後、雅紀は学生時代の友人と飲みに行くと言い、出かけて行った。
期末試験を控えている双子は自室に籠り、兄二人はリビングで食後のコーヒーを楽しんでいる。
翔「でさ〜、そいつがね。」
智「え、何で何で？」
楽しく他愛もない話をしていると、家の電話が鳴る。
電話に近い位置にいた智が立ち上がり、受話器を取った。
智「はい、もしもし。桜葉です。」
『桜葉雅紀さんのご家族でしょうか。』
智「はい、雅紀の兄ですが。」
『私、警察の者です。雅紀さんが…。』
智は全身の血の気が一気にひく気がし、兄の変化に翔は嫌な予感がした。
試験勉強で籠もっていた双子を連れ、智は言われた病院へ向かう。
受付に行くと、看護師が案内してくれた。
智「雅紀！」
診察室にいたのは、紛れもなく雅紀だった。
雅「あ、智兄。」
いつもと同じように、くしゃっと笑う雅紀。
雅「…あり？皆も来たの？」
智「雅紀！？大丈夫なのか？」
雅「え？うん、ちょっと切っちゃっただけだし、大丈夫だよ。」
その返事に、兄弟が一斉に安堵の溜息をついた。
雅「ん？どったの？」
翔「…無事でよかった…。警察から連絡だと知った時は、目の前真っ白になったぞ？」
雅「あぁ、ごめんね。実は携帯壊れちゃったんだ。」
和「何で、壊れたの？」
潤「ていうか、何で怪我したの？」
潤の視線の先には、包帯が巻かれた痛々しい雅紀の腕と頭。
雅「ん〜？名誉の負傷ってやつ？」
和「意味分からないんだけど。」
どう説明しようか考えていると、診察室のドアが開かれた。
入ってきたのは、医師と警察官。
四人の姿を認めると、警察官は微笑んだ。
警「あ、雅紀さんのご兄弟ですか？先程ご連絡した者です。」
智「さっきはありがとうございました。僕が電話に出た兄ですけれど。」
警「いえいえ、無事にご連絡出来て安心しました。実は、雅紀さんの携帯が壊されてしまったので、病院の電話をお借りしたのですが、普段番号は携帯に登録されている為、連絡先の電話番号がうろ覚えだったのですよ。」
ね？と雅紀に微笑む警察官と、家の電話番号ぐらい覚えとけという鋭い視線を投げる潤の姿が、雅紀には見えた。
翔「あの、すいません。弟は今日学生時代の友達と居酒屋に行っていたはずなのですが、それが何故このような状況になったのでしょう。」
翔が尋ねると、警察官の表情は一変し、真剣なものになった。
警「１時間程前ですが、居酒屋から「酔っ払いが暴れている」と一報がありました。」
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はるやん(プロフ) - みみさん» こんばんは。さぁ一体雅紀君に、何があったんでしょうね(´∀｀)今回もちょ〜っと長くなりそうです。そういえばここ数話、皆が大人のお話ですね。おちびちゃんは別で書いているので、多分大人ばかりになるかな？多分ですけどね(´∀｀) (2013年7月25日 21時) (
レス) id: 7adfd23576 (このIDを非表示/違反報告)
みみ(プロフ) - こんばんは。雅紀くん何があったんでしょうか。すごく気になります！小さい頃のお話も好きですが、私はみんなが大人になった話が一番好きです(^.^) (2013年7月25日 20時) (携帯から) (レス) id: 499f2d8804 (このIDを非表示/違反報告)
はるやん(プロフ) - ラベンダーさん» こんばんは☆楽しい雰囲気がお伝えできて、良かったです！ (2013年7月22日 21時) (レス) id: 7adfd23576 (このIDを非表示/違反報告)
ラベンダー(プロフ) - こんにちは
長男と三男の癒やしオーラ満載と次男に悪戯を仕掛ける末っ子コンビに久し振りに笑えました。 (2013年7月22日 18時) (携帯から) (レス) id: cbbfe1ce17 (このIDを非表示/違反報告)
はるやん(プロフ) - ケイさん» こんにちは。長男と三男が揃うと、ほのぼのとした空気になりそうですよね。その横で末っ子達を追いかける次男…毎日楽しそう（笑） (2013年7月22日 15時) (レス) id: 7adfd23576 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2013年6月14日 9時
