双子は名探偵３ ページ6
和「…また、あたまいたいのかな。」
潤「かぜひいちゃったのかな。」
子ども部屋を出て、リビングに向かう。
ソファーの後ろに隠れ、縁側に座る雅紀を見た。
双子会議は継続中で、二人はコソコソと話し合った。
和「おそとにいたら、あたまもっといたくなっちゃう。」
潤「そうだよね。じゃぁ、かぜじゃないのかな。」
翔「…お前ら、そんなとこで何やってんだ？」
学校から帰ってきた翔が、双子の背後から声をかける。
和「しーっ！なの。しょうにいちゃん。」
潤「そうなの、いま、ぼくたちいそがしいから、あとにしてっ！」
翔「…ごめん。」
口に人差し指をあてた双子に一気に振り返られ、何故か怒られてしまった翔は、小さく謝った。
和「…あ。まーにぃが、あたまいたかったら、おにいちゃんたちにいわないと。」
潤「そうだ。まーにぃ、いつもいわないもんね。」
双子が再び後ろを振り返ると、翔は着替えのためにリビングを出て行こうとしているところだった。
和潤「しょうにいちゃん、まって！」
翔「わっ！？な、何だ？」
二人は走って、勢いよく翔の足にそれぞれ掴る。
和「しょうにいちゃん、どこいくの。」
潤「まーにぃが、かぜひいたかもなのに。」
翔「は？雅紀が風邪？」
二人は足に掴ったまま、同時に頷いた。
翔は、双子を足から引き離し、縁側に座る雅紀の元へ向かう。
翔「雅紀？」
雅「…あ、しょうにいちゃん。」
絵本の世界に没頭していたのか、雅紀の反応が少し遅れた。
自分を見上げる弟の目が少し潤んでいるように思え、翔は雅紀の額に手をあてる。
翔「どっか具合悪いか？」
雅「…ううん。だいじょうぶ。」
熱はないようだった。
翔は「そっか、ごめんな。」と言うと、その場を離れた。
ソファーの後ろから、その様子を見ていた双子は頭を引っ込めて、ヒソヒソ声で会議を再開。
潤「まーにぃ、かぜじゃなかったね。」
和「うん、ちがったね。」
潤「じゃぁ、なんでだろうね。」
和「ん〜。」
腕を組み、必死に考える二人。
和「おなかすいたのかな。」
潤「あ、そうかも。だって、まだおやつたべてないもん。」
二人はキッチンへ向かい、智に言う。
和潤「さとしにいちゃん。」
智「ん？どうした？」
智は双子の前でしゃがみ、微笑んだ。
和「あのね、おなかすいたの。」
潤「おやつ、ちょうだい。」
智「あぁ、そっか。ごめんな。ちょっと待ってろ？」
智が三人分のおやつを、それぞれ皿に分け、テーブルに並べる。
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雅狐 - 物静かな人が一番怖いとは、よく言ったものですね。 (1月5日 20時) (
レス) @page35 id: 8b57b1b168 (このIDを非表示/違反報告)
はるやん(プロフ) - くまさん» 初めまして、おはようございます。ゆりかごの件ですが、ロックを解除するつもりは毛頭ありません。申し訳ございませんが、ご理解願います。 (2013年7月13日 7時) (レス) id: 7adfd23576 (このIDを非表示/違反報告)
はるやん(プロフ) - まーさん» こんばんは。二人の関係は、良い方向に行くと良いんですけどね〜。さて、どうなることやら(´∀｀)今日か明日には、移行します〜。ゆりかごも、もうちょいで移行ですね♪ (2013年4月21日 21時) (レス) id: 7adfd23576 (このIDを非表示/違反報告)
はるやん(プロフ) - まーさん» こんにちは。本当、何だか珍しく切なくなっちゃいました…。そうそう、双子なんです〜。一人か悩んだんですけどね（笑）ゆっくり休んでくださいね♪ (2013年4月20日 7時) (レス) id: 7adfd23576 (このIDを非表示/違反報告)
はるやん(プロフ) - みみさん» こんばんは。嬉しいコメントありがとうございます。そんな風に言っていただけて光栄です♪リクをいただいて書いたお話でしたが、繋げてみました。移行するまでは、一話完結ぐらいの短いお話が続きますが、よろしければご覧くださいませ（●＾o＾●） (2013年4月19日 22時) (レス) id: 7adfd23576 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2013年3月29日 15時
