智兄と雅紀くん３ ページ26
智「…で、誰だったの？そいつら。」
雅「智兄信者。」
智翔「は？！」
何でも、昔やんちゃだった頃の智の噂を聞きつけ、せめて同じ高校にと、智が通っていた同じ高校に入学したらしい。
どこかで見たことがあると思ったのは、智が昔同じ制服を着ていたからだった。
が、やはり昔は昔。
制服は変わらなくても、校風は変わったらしい。
その高校は今や、進学校の予備軍として近所でも評判になりつつあり、自分と同じような悪そうな生徒はいない。
それで、自分を慕ってくれている近所の中学生に、智の通っていた中学を教えてもらい、門の前で座って煙草を吸っていたらしい。
そこへ、出くわしたのが雅紀だった。
雅紀がお化けと勘違いしたのは、煙草の火。
翔「…どっちもどっちだけど、随分間抜けな…。」
雅「何言ってんの、翔兄！本当に恐かったんだからぁっ！」
智「経緯は分かった。でも、何でほっぺた殴られたの？」
雅「あぁ、これはね？…智兄、怒らない？」
智「大丈夫、既に怒ってるから。」
何が大丈夫なのか、さっぱり分からなかったが、雅紀は殴られた理由を説明する。
その内容を聞いた智は雅紀を連れ、二人がいるという校門へ向かった。
双子がいるので、翔は留守番。
雅「…ね、ねぇ、智兄？俺なら大丈夫だから。」
雅紀は正直に話してしまったことを、後悔していた。
智のことを崇拝しているという男は、雅紀にある頼みごとをしてきた。
？「…あの方の弟なら、お前も喧嘩強いんだろ？」
智が今は現役から退いていて、会えそうにないのなら、弟である雅紀にぜひ手合わせを願いたいと。
雅「いや、俺は出来ないですよ。」
？「そうですよ、こいつは身体が弱くて、結構休みがちなんですから。」
その事実に、男は声が出なかった。
智のすぐ下の弟である翔も、相当喧嘩が強かった。
だが、歳の離れたこの弟は身体が弱いらしく、体育の授業もままならない。
挙げ句に、あんなに憧れていた智は、今やパン屋で修行中の身と知り、男の理想像はあっという間に粉々に砕け散った。
雅「…あ、あの…？そろそろ帰らないと、兄貴達に本気で怒られるんで、俺帰りますね？」
地面に四つん這いになり、街灯をスポットライトのように浴びるその姿は、哀愁が漂っていたが、雅紀はそぉっとその場を去ろうとした。
が、その足を掴む者がいる。
白い灰になりかけている男の手だった。
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雅狐 - 物静かな人が一番怖いとは、よく言ったものですね。 (1月5日 20時) (
レス) @page35 id: 8b57b1b168 (このIDを非表示/違反報告)
はるやん(プロフ) - くまさん» 初めまして、おはようございます。ゆりかごの件ですが、ロックを解除するつもりは毛頭ありません。申し訳ございませんが、ご理解願います。 (2013年7月13日 7時) (レス) id: 7adfd23576 (このIDを非表示/違反報告)
はるやん(プロフ) - まーさん» こんばんは。二人の関係は、良い方向に行くと良いんですけどね〜。さて、どうなることやら(´∀｀)今日か明日には、移行します〜。ゆりかごも、もうちょいで移行ですね♪ (2013年4月21日 21時) (レス) id: 7adfd23576 (このIDを非表示/違反報告)
はるやん(プロフ) - まーさん» こんにちは。本当、何だか珍しく切なくなっちゃいました…。そうそう、双子なんです〜。一人か悩んだんですけどね（笑）ゆっくり休んでくださいね♪ (2013年4月20日 7時) (レス) id: 7adfd23576 (このIDを非表示/違反報告)
はるやん(プロフ) - みみさん» こんばんは。嬉しいコメントありがとうございます。そんな風に言っていただけて光栄です♪リクをいただいて書いたお話でしたが、繋げてみました。移行するまでは、一話完結ぐらいの短いお話が続きますが、よろしければご覧くださいませ（●＾o＾●） (2013年4月19日 22時) (レス) id: 7adfd23576 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2013年3月29日 15時
