ごろの一日６ ページ18
翔「雅紀、ちょっとこっち向いてごらん？」
雅「え？え？な、何？俺、お皿片付けなきゃ。」
言っている傍から、その食器を和也が手にした。
和「皿なら、一緒にやっておきますから。翔兄の言うこと聞いてなさい。」
雅「え？和？」
雅紀の呼ぶ声には耳も貸さず、和也はそのまま自分の分と合わせて片付けた。
翔は雅紀の頬を触り、内心溜め息をついた。
箸の進みが遅いとは思っていたが、熱が少し出てきたようだった。
雅「…翔兄？コホッコホッ。」
翔「よしよし、大丈夫か？ちょっと熱っぽいな。」
頬を挟んでいた手を離し、背中をさすってやる。
潤が体温計を翔に渡すと、それを知った雅紀が立ち上がろうとした。
翔「雅紀、熱計ろうな。」
雅「やだ。」
潤「何で？」
雅「コホッコホッ。だって、大丈夫だよ。もう病院行ったし！」
翔「…へぇ？いつの間に病院行ったんだ？」
自分の発言が引き金となり、翔の怒りを買ってしまいそうになっていることに、雅紀はまだ気付いていない。
雅「今日の昼だよ。」
翔「…てことは、昼休みの時に行ったんだな？」
雅「そだよ？…あ。」
しまった！と思っても、もう遅い。
引き金は、引かれてしまった。
翔「雅紀！！いつも言ってるだろ！？一人で勝手に病院行くなって！！」
雅「ひゃー！ご、ごめんなさい！！」
潤に助けを求めようと、横に視線をやるが、そこにはもう弟の姿はない。
雅「あ、あれ？潤？潤ちゃ〜ん？」
翔「こらっ！！話聞いてんのか！？」
雅「聞いてる！ケホッ。ちゃんと聞いてます！」
和也と潤は、こうなることを早々に予想し、智とごろのいるソファーに避難していた。
智「…久々に、落雷したね。」
和「自業自得ですよ。」
潤「やぶ蛇だったな。」
くぅん。
三人と一匹は、その様子を暫く見ていた。
雅「翔兄、大丈夫だよ。俺もう元気だもん！ケホッケホッ！」
翔「元気なら、こってり説教して良いんだな？」
雅「え！？やっ、あの、やっぱり、まだ、その…」
どもる雅紀の額に手を当て、翔が静かに話す。
翔「…全く、具合が悪いならすぐ言えって、何回言えばわかるんだ？」
雅「ごめんなさい…。」
兄の雰囲気が変わったからか、雅紀はしゅんとし、素直に謝った。
まるで子犬のようなその姿に、翔はしょうがないなと言わんばかりの顔で微笑む。
翔「今度からは、ちゃんと言えよ？」
雅紀が頷いたのを確認し、翔は雅紀を部屋に連れて行った。
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雅狐 - 物静かな人が一番怖いとは、よく言ったものですね。 (1月5日 20時) (
レス) @page35 id: 8b57b1b168 (このIDを非表示/違反報告)
はるやん(プロフ) - くまさん» 初めまして、おはようございます。ゆりかごの件ですが、ロックを解除するつもりは毛頭ありません。申し訳ございませんが、ご理解願います。 (2013年7月13日 7時) (レス) id: 7adfd23576 (このIDを非表示/違反報告)
はるやん(プロフ) - まーさん» こんばんは。二人の関係は、良い方向に行くと良いんですけどね〜。さて、どうなることやら(´∀｀)今日か明日には、移行します〜。ゆりかごも、もうちょいで移行ですね♪ (2013年4月21日 21時) (レス) id: 7adfd23576 (このIDを非表示/違反報告)
はるやん(プロフ) - まーさん» こんにちは。本当、何だか珍しく切なくなっちゃいました…。そうそう、双子なんです〜。一人か悩んだんですけどね（笑）ゆっくり休んでくださいね♪ (2013年4月20日 7時) (レス) id: 7adfd23576 (このIDを非表示/違反報告)
はるやん(プロフ) - みみさん» こんばんは。嬉しいコメントありがとうございます。そんな風に言っていただけて光栄です♪リクをいただいて書いたお話でしたが、繋げてみました。移行するまでは、一話完結ぐらいの短いお話が続きますが、よろしければご覧くださいませ（●＾o＾●） (2013年4月19日 22時) (レス) id: 7adfd23576 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2013年3月29日 15時
