ごろの一日２ ページ14
雅紀がキッチンでコーヒーを入れていると、潤が起きてきた。
潤「…はよ。」
雅「おはよう。」
和「おはようございます。」
今度は潤の足元に向かい、鼻先を潤の足に押し付けた。
潤「…ごろ？おはよ…。」
わんっ！
雅「さ、潤も座って？コーヒー入ったよ。」
いつの間にやらテーブルに、目玉焼きと野菜サラダ、そして智の焼きたてパンとコーヒーが並ぶ。
最近、週の半分は雅紀が朝食を作るようになっていた。
ごろの皿に、雅紀がパンを入れてやる。
それは、よくある骨の形をしたパン。
最初、冗談のつもりで作ったのだが、ごろが思いのほか気に入ったため、智が毎日作るようになった。
因みに、店頭にはだしておらず、完璧にごろの為だけのパンである。
７時過ぎ。
和潤「行ってきます。」
雅「行ってらっしゃい。」
わんっ！
末の双子は学校へ向かい、雅紀は仕事の準備を始めた。
因みに、雅紀のカフェは気まぐれな時間でオープンする。
兄二人の提案で、雅紀の体調が悪い時は気兼ねなく休みにする為だ。
雅「じゃ、ごろちゃん。そろそろ俺も行くね。」
ごろの頭を撫でて、雅紀は階段を降りて行く。
それを見送ると、ごろはリビングの窓辺に向かった。
そこは晴れた日は暖かい日差しが入り、ごろと智のお気に入りの場所。
静かになった部屋で、ごろは春の陽気に負け寝てしまった。
13時過ぎ。
智の声が聞こえ、ごろの耳がピクッと反応する。
顔を上げると、智が隣に寝転んでいる。
わんっ！
智「あ、起きた？ごろちゃん、爆睡してたねぇ。」
ごろの背中を撫でながら、智は柔らかく微笑む。
智「ふふっ、ごろちゃんの背中温かい。…さ、ご飯食べようかな。」
一人と一匹は同時に背伸びをし、立ち上がった。
昼御飯を食べる智の隣で、ごろは丸まっている。
食べ物をねだりはしないが、やはりお留守番は淋しい。
食べ終わった智と入れ違いに、翔がやって来た。
翔「あ、ごろ。良い子にしてたか？」
最初は苦手にしていた翔も、最近では慣れて来て、自ら撫でるようになっていた。
…が、あくまでもごろ相手の場合だけである。
わんっ！
尻尾を振り、翔の足に前足をかける。
翔「ははっ。そうだよなぁ、飽きてくるよな。」
ちょっと待っててな、とごろの頭を撫でる。
食事を終えた翔は、階段を降りることなく、ごろと一緒に玄関へ向かい外に出た。
因みに、桜葉家の玄関は二階にあり、そこから階段を降りると店の横に出る。
翔は、すぐに踵を返し、ごろと一緒に庭へ向かった。
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雅狐 - 物静かな人が一番怖いとは、よく言ったものですね。 (1月5日 20時) (
レス) @page35 id: 8b57b1b168 (このIDを非表示/違反報告)
はるやん(プロフ) - くまさん» 初めまして、おはようございます。ゆりかごの件ですが、ロックを解除するつもりは毛頭ありません。申し訳ございませんが、ご理解願います。 (2013年7月13日 7時) (レス) id: 7adfd23576 (このIDを非表示/違反報告)
はるやん(プロフ) - まーさん» こんばんは。二人の関係は、良い方向に行くと良いんですけどね〜。さて、どうなることやら(´∀｀)今日か明日には、移行します〜。ゆりかごも、もうちょいで移行ですね♪ (2013年4月21日 21時) (レス) id: 7adfd23576 (このIDを非表示/違反報告)
はるやん(プロフ) - まーさん» こんにちは。本当、何だか珍しく切なくなっちゃいました…。そうそう、双子なんです〜。一人か悩んだんですけどね（笑）ゆっくり休んでくださいね♪ (2013年4月20日 7時) (レス) id: 7adfd23576 (このIDを非表示/違反報告)
はるやん(プロフ) - みみさん» こんばんは。嬉しいコメントありがとうございます。そんな風に言っていただけて光栄です♪リクをいただいて書いたお話でしたが、繋げてみました。移行するまでは、一話完結ぐらいの短いお話が続きますが、よろしければご覧くださいませ（●＾o＾●） (2013年4月19日 22時) (レス) id: 7adfd23576 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2013年3月29日 15時
