終わりと始まり２ ページ2
雅「あ、お帰り〜。」
双子の姿を確認した雅紀は、破顔した。
和「ただいま。」
潤「ただいま、まー。お客さん来てるよ。」
雅「…へ？俺に？？」
誰だろう？と首を傾げつつ、トレーを双子に渡し、雅紀は玄関へと向かう。
その背を見送った智と翔は、双子が手にしたパンを口に頬張りながら、聞いた。
翔「で？誰？雅紀のお客さんって。」
和「ん〜？可愛い女の子でした。」
智「…へ？」
翔「おんなのこ？」
潤「うん。おとなしい感じの。」
翔の叫び声が、家中に響いたのは言うまでもない。
玄関に辿りついた雅紀は、そこに立っていた女の子を見つけて笑んだ。
雅「はなちゃん。どうしたの？」
花「あ、雅紀くん。ごめんね、急に。」
はなと呼ばれた女の子は、薄っすらと頬を赤らめた。
その姿を見た雅紀は、嬉しそうに微笑んだ。
穏やかな二人の様子を陰から見守る、四人の姿。
雅「ごめんね、わざわざ。そこまで送ってくよ。」
そう言い、二人は外へ出て行った。
ドアが閉まり、陰から出てくる四人。
潤「…学校の友達？」
和「そうみたいですね。」
智「綺麗な子だったね〜。」
翔「いや、本当。雅紀には勿体無い。」
卒業式の姿そのままの二人は、遠目から見てもお似合いだった。
何故か、ため息をつく四人。
暫くして、「ただいま〜！」の声が家に響いた。
足音はそのまま自室に向かったようで、リビングに現れた雅紀はスーツ姿ではなく部屋着だった。
智「お帰り。お友達は？」
雅「ん？駅まで送ってきたよ。」
テーブルのパンを一つ、手に取り頬張る。
翔「何か届けに来てくれたのか？」
雅「うん、前に貸してくれるって言ってた本。今日卒業式に持ってきてたみたいなんだけど、会えなくて。」
和「同じ学校じゃないの？」
雅「同じ学校だよ。でも、コースが違う。」
潤「カフェじゃないの？」
雅「ううん、彼女は和菓子。」
兄弟の質問攻撃を、難なくかわして行った雅紀に、和也と潤はとどめを刺した。
和「…で？いつから？」
雅「ん？何が？」
潤「付き合い始めたのは。」
雅「…ぅぐっ！？」
翔「雅紀！？」
その言葉に、雅紀は食べていたパンを喉に詰まらせ、翔が慌てて水を飲ませる。
翔「大丈夫か？」
背中をさすってやっていると、暫くして落ち着いてきた雅紀が、涙目で双子を見上げた。
雅「何言ってんの？はなちゃんは、彼女じゃなくて、お友達。」
和「…本当に？」
雅「ほんとうだよ。…あぁ、もう。死ぬかと思った。」
涙目の雅紀は、水を流し込む。
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雅狐 - 物静かな人が一番怖いとは、よく言ったものですね。 (1月5日 20時) (
レス) @page35 id: 8b57b1b168 (このIDを非表示/違反報告)
はるやん(プロフ) - くまさん» 初めまして、おはようございます。ゆりかごの件ですが、ロックを解除するつもりは毛頭ありません。申し訳ございませんが、ご理解願います。 (2013年7月13日 7時) (レス) id: 7adfd23576 (このIDを非表示/違反報告)
はるやん(プロフ) - まーさん» こんばんは。二人の関係は、良い方向に行くと良いんですけどね〜。さて、どうなることやら(´∀｀)今日か明日には、移行します〜。ゆりかごも、もうちょいで移行ですね♪ (2013年4月21日 21時) (レス) id: 7adfd23576 (このIDを非表示/違反報告)
はるやん(プロフ) - まーさん» こんにちは。本当、何だか珍しく切なくなっちゃいました…。そうそう、双子なんです〜。一人か悩んだんですけどね（笑）ゆっくり休んでくださいね♪ (2013年4月20日 7時) (レス) id: 7adfd23576 (このIDを非表示/違反報告)
はるやん(プロフ) - みみさん» こんばんは。嬉しいコメントありがとうございます。そんな風に言っていただけて光栄です♪リクをいただいて書いたお話でしたが、繋げてみました。移行するまでは、一話完結ぐらいの短いお話が続きますが、よろしければご覧くださいませ（●＾o＾●） (2013年4月19日 22時) (レス) id: 7adfd23576 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2013年3月29日 15時
