１３人目 −２−

プレゼント〜ﾙﾊﾝside〜 ページ7

１７時を過ぎた頃、練習でバテてるﾒﾝﾊﾞｰを横目にAに声をかける。

ﾙﾊﾝ「そろそろ行こう？」

「あ、うん」

ﾒﾝﾊﾞｰには見つからないように、そっと荷物を持って練習室を出た。

ｼｬﾜｰを浴びて、着替える。

支度を終えｼｬﾜｰ室を出て前で待っていると緊張してきた。

気を紛らわすために携帯を出して、ｼﾞｭﾝﾐｮﾝにﾒｰﾙを送った。
一応ﾘｰﾀﾞｰには連絡。

てか、まだかな。

適当に携帯をいじってると扉の開く音がして顔を上げた。

「お待たせ！」

うっすら化粧をして、ﾜﾝﾋﾞｰｽを着たAは予想以上に可愛かった。

「ｵｯﾊﾟ?ﾎﾞｰっとしてどうしたの？」

ﾙﾊﾝ「あ、ごめん、なんでもないよ。」

なんだかどきどきして、顔が見れなくて。

すたすたと先に歩き出すと、パタパタっと後をついてくる足音。

Aの行動ひとつひとつが可愛く思える。


事務所を出て少し歩くと、すぐにオシャレなショッピング街。

適当に店を選んで、中へ入る。


「帽子？」

ﾙﾊﾝ「うん。」

「ｵｯﾊﾟが帽子なら、私は何にしようかな？」

ﾙﾊﾝ「一緒に選んで2人からにしよーよ。A、なにあげればいいかわからないでしょ？」

「…うん。わたしはありがたいけど、いいのかな？」

ﾙﾊﾝ「何がダメなの？」

正直Aからのﾌﾟﾚｾﾞﾝﾄなんて羨ましすぎて俺的にダメ！

ﾙﾊﾝ「あ、これとかどう？似合いそうじゃない？」

「いいね、かっこいい^^」

ﾙﾊﾝ「ん〜こっちもいいな…どう？」

振り向くとAはいなくて、少し離れたところで真剣に帽子を見ていた。


そんなに真剣に悩まなくてもいいのに…なんてｸﾘｽに悪いと思いながらも少し嫉妬してしまう。


ﾙﾊﾝ「いいのあった？」

「これ似合いそう!」

Aが持っていたのは可愛い感じの赤いﾆｯﾄ帽。

ﾙﾊﾝ「ん〜」


可愛いし俺は好きだけど…ｸﾘｽっぽくはないよーな。


「やっぱり^^」


え？

Aは俺の頭にその帽子を被せた。


「ｵｯﾊﾟ似合う！」


ﾙﾊﾝ「俺に？」

「うん。その帽子見た瞬間ｵｯﾊﾟが思い浮かんだの。」

嬉しすぎてどーしよーか。

ﾙﾊﾝ「これ買う。」

「気に入った？」

ﾙﾊﾝ「すごく！」


Aが選んでくれたから。似合うって言ってくれたから。


「なら、わたしがﾌﾟﾚｾﾞﾝﾄする!」

俺からそのﾆｯﾄ帽を奪ったA。

Aからﾌﾟﾚｾﾞﾝﾄ？

ﾙﾊﾝ「A、なんのﾌﾟﾚｾﾞﾝﾄ？」

「ん〜わたしの気持ち^^？」

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