１３人目 −２−

おめでとう〜ﾁｬﾆｮﾙside〜 ページ47

ｶﾌｪは22時に閉まってしまい、携帯の電源も切れてしまった。


とりあえずﾒｰﾙしてしまったから、ここから動けない。


壁に寄りかかってAを待つ。


今何時かな？


ｶﾌｪの中を覗いてみるが時計が見当たらない。


まだ仕事中かな？充電器でも買いに行く？
いや、でもその間に来ちゃったら？


深くため息をついて俯いた。


撮り直しってなんだよ。なんでよりによって今日なんだよー。


「ｵｯﾊﾟ!!」


え？…この声。


顔を上げるとAが駆け寄ってくる。


ﾁｬﾆｮﾙ「A！」

「ごめん･･･すごい待ったよね？」

ﾁｬﾆｮﾙ「･･･大丈夫。来てくれただけで嬉しい^^」

「寒かったでしょ･･･。」

心配そうに俺の顔を見上げてる。
そこまで寒くはなかったけど、Aをギュッと抱き寄せた。

ﾁｬﾆｮﾙ「寒かったから少しこうしてていい？」

「うん･･･。」

ぼそっと返事をするとAは俺の腰に手をまわした。

「ｵｯﾊﾟ、誕生日おめでとう。」


ん？
今なんて？

ﾁｬﾆｮﾙ「A･･･俺の誕生日知ってたの？」


「さっきﾐﾝｿｸｵｯﾊﾟに聞いて…本当にごめんなさい。全然知らなくて、平気で今日は無理とか言って…」

俺の服をぎゅっと掴むA。

待っててよかったと思った。

ﾁｬﾆｮﾙ「来てくれてありがとう。･･･本当に。」

愛おしすぎてAの頭をぽんぽんする。

「ｵｯﾊﾟ…｡」

ﾁｬﾆｮﾙ「もう一回おめでとうって言って？」


そう言うとAは、俺の腕の中から顔を出して俺の目を見ると笑顔で言ってくれる。


「ﾁｬﾆｮﾙｵｯﾊﾟ､お誕生日おめでとう^^」


ﾁｬﾆｮﾙ「･･･ありがとう^^」

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