１３人目 −２−

ずるい？〜ｶｲside〜 ページ41

掛け布団だけ用意して真ん中に寝るA。


最初はｾﾌﾝと楽しそうに喋ってたけどいつのまにかｾﾌﾝは寝たようだ。


「ｼﾞｮﾝｲﾝ寝てる？」


なんとなく寝たふりをしてみる。


「おやすみ。」


そう言うと、俺の方に寄ってきて、目をつむってても近くに感じる。


そっと薄目を開けて、Aが目を閉じているのを確認すると俺は目を開ける。


するとAも目を開けた。


二人して驚いて固まる。


「あ、お、起きてたの？」


ｶｲ「い、いや、今起きた。」


「あぁ、そうなんだ。」


なんだかぎこちない。


ｶｲ「…な、なんでこっちにいるの？」


「あ、ごめん、真ん中寝辛くて…。せ、狭いよね？」


戻ろうとするAをそっと抱き締める。


「ｼﾞｮ､ｼﾞｮﾝｲﾝ?!」


ｶｲ「大丈夫。狭くないから。」


「あ、う、うん。」


ｶｲ「このまま…寝てもいい？」


「えっ？こ、このまま？」


ｶｲ「…今日だけ。…だめ？」


「…なんかあったの？」


ｶｲ「いや…」


さっきのﾁｬﾆｮﾙﾋｮﾝに嫉妬したなんて言えない。


ｶｲ「だめならやめるけど」


「べ、別にだめってわけじゃないけど…」


なんとなくAは断らないだろうと思った。
断らないと言うか多分断れないだろうって。


ずるいかな。Aの性格をわかってて。


そう思いながらも、なんだか心地よくて眠かったのもあってか俺はすぐに眠りに落ちていってしまった。

約束→←話し

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す