１３人目 −２−

聞きたかったこと〜ｶｲside〜 ページ33

今日も一日ﾊｰﾄﾞな練習が終わった。


ﾁｬﾆｮﾙ「ねーｼﾞｪﾎﾋｮﾝ､練習ちょっときつくない？」


ｼﾞｪﾎ(ﾀﾞﾝｽの先生)「ﾁｬﾆｮﾗ〜そうゆう甘ったれたこと言ってるとさらに1時間増やすぞ？」


ﾁｪﾆｮﾙ「えー！無理無理無理！なんでもない！」


相変わらず騒がしいﾁｬﾆｮﾙﾋｮﾝ｡


ｼﾞｪﾎﾋｮﾝが練習室から出て行き、ﾒﾝﾊﾞｰたちもぞろぞろとｼｬﾜｰを浴びに出て行く。


なんだか身体が重たい。
ﾍﾟｯﾄﾎﾞﾄﾙに少し残った水を飲み干す。


あ〜…眠い。


寝不足と朝のいらつきを引きずった俺は、練習にいまいち身が入らなかった。


それでもなんとか立ち上がって練習室を出る。
ｼｬﾜｰ室へ向かおうとするとAとｼﾞｪﾎﾋｮﾝが二人で話していた。


ｼﾞｪﾎ「お、ｼﾞｮﾝｲﾝ、今日珍しくあんまり動けてなかったぞ？なんかあったのか？」


ｶｲ「…すいません。」


ｼﾞｪﾎ「おいおいなんか眠そうだなw寝不足か？」


ｶｲ「いや…」


ｼﾞｪﾎ「まぁ明日からは気を付けろよ！」


ｶｲ「はい。すいません…」


ﾍﾟｺｯと頭を下げて通り過ぎて少し歩くと、後ろからﾊﾟﾀﾊﾟﾀｯと足音がする。


「ｼﾞｮﾝｲﾅ!待って！わたしも行く！」


横に並んで歩く。
聞きたいことがある。
でも朝のこともあるしなんだか気まずくて、話せずにいると、Aが先に口を開いた。


「寝不足なの？」

ｶｲ「別に…」

「…具合でも悪い？」

ｶｲ「いや…大丈夫。」

「…そっか。」


俺の態度に気まずそうにするA。


録音どうだった？

うまくいった？

緊張しなかった？

Aは昨日よく眠れた？

俺じゃなくてﾋｮﾝの隣で？

何もなかったの？

ただ寝ただけ？



こんなことを考えてる自分もAにこんな態度をとってる自分も嫌になる。


どうしよう。
何か言うべきだよな。


「じゃあ…また後でね。」


え？


ｼｬﾜｰ室に入って行くA。


あ。もう着いたんだ。
仕方なく俺もｼｬﾜｰ室に入る。



一番聞きたかったこと。



今日は部屋で寝る？

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