１３人目 −２−

ﾃｨｰｻﾞｰ撮影初日2 ページ19

「疲れてない？」


一番ﾃｨｰｻﾞｰの数が多いｼﾞｮﾝｲﾝはなかなか仮眠を取れずにいる。


ｶｲ「普段から体力つけてるからw」


軽く笑ってはいるけど、やっぱり少し疲れが見える。


ｶｲ「Aは平気なの？」


「うん。わたしはそんなに出番ないし。」


ｶｲ「そっかw…俺は本当にﾀﾞﾝｽが好きだから、すっげー楽しいよw」


ｼﾞｮﾝｲﾝはﾆｺﾆｺしながら話した。


ｶｲ「ﾃﾐﾝ覚えてる？」


「うん、SHINEEの」


ｶｲ「本当ﾀﾞﾝｽ上手くてさ、だからﾃﾐﾝのﾃﾞﾋﾞｭｰが決まった時、俺も本当に嬉しかった。」


「うん。」


ｶｲ「周りの奴らはさ、同い年のﾃﾐﾝが先にﾃﾞﾋﾞｭｰして嫉妬とかしないのかとか色々言ってきたけど…俺は競争してきたってよりもﾃﾐﾝから色々学んでた立場で自分がﾃﾞﾋﾞｭｰ出来るなんて思ってなくてさ。」


「ｼﾞｮﾝｲﾝもﾀﾞﾝｽ上手いのに。」


ｶｲ「まぁ、練習しまくったからねw…だから、本当今こうしてﾃﾞﾋﾞｭｰが決まって、撮影とかして、本当に嬉しいし楽しいし幸せw」


少し照れ臭そうにそう話したｼﾞｮﾝｲﾝはなんだか可愛かった。


最初はよくわからなかった。ﾃﾞﾋﾞｭｰが決まって嬉しいと言う感情が。

ﾒﾝﾊﾞｰがいること、それも男12人も。

正直、面倒臭いと思った。

それでも、お母さんのことがあったから、やろうと思った。


それでも今はこの人たちとﾃﾞﾋﾞｭｰ出来て良かったと思ってる。

毎日が楽しいし、嬉しいこともたくさんある。
幸せ…なんだと思う。

それと同時にとてつもない不安が押し寄せてくることもある。

いつかこの幸せも消えてしまうんじゃないかって…。

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