お祝い ページ9
ﾃｻﾝｵｯﾊﾟが真面目な顔をしたときは、きっと何をいっても無駄だから黙って部屋に戻ってきた。
ｸﾛｰｾﾞｯﾄを開けてみるとしっかりわたしの洋服が詰め込まれてる。
･･･下着までしっかり。きっとこの辺はｼﾖﾝｵﾝﾆに頼んだんだろうけど･･･。
てことはｼﾖﾝｵﾝﾆも知ってたってことか。
この間会ったとき何も言ってなかったのに･･･まぁ･･･ｵｯﾊﾟの彼女だもんね。
とりあえずどうしよ。てゆーかこれからどうなるの･･･。
あーでもないこーでもないとかれこれ2時間近く考えていると、部屋の扉がﾉｯｸされた。
ビクッ
誰･･･？
ﾀｵ「僕ﾀｵだよ〜！入っていい〜？」
ﾀｵ･･･？･･･あぁ･･･あの目つきの悪い人･･･。
どうしていいかわからず、返事しないでいると扉は開いた。
「え･･･。」
ﾀｵ「A！？」
慌てて入ってきた。
ﾀｵ「よかった〜！！返事ないからまた倒れてるのかと思ったよ〜！！」
わたしの肩をﾎﾟｺﾎﾟｺと叩く。
「･･･なんか用ですか？」
ﾀｵ「ご飯だよ〜」
「･･･結構です。」
ﾀｵ「え？何も食べないの？」
お腹すいちゃうよ？美味しいよ？などとずっとぶつぶつと喋ってる。
ﾀｵ「A〜！！お祝い、しよ？」
「お祝い？」
ﾀｵ「ﾃﾞﾋﾞｭｰの！」
「あぁ･･皆さんでどうぞ。」
顔を背けると、なんか鼻をすする音が聞こえてﾀｵの方を振り向いた。
え･･･泣いてる！？
意味わかんない･･･泣きたいのはこっちの方なのに
ﾀｵ「一緒にお祝いしたくないの？」
「･･･お祝いすればいいんですか？」
つい。
ﾀｵ「やった〜！！行こう〜！！」
ぱっと笑顔になってわたしの腕を掴むと引っ張ろうとした。
反射的にさっとﾀｵの手を払った。
「･･･行くので離してください。」
また泣き出しそうなので、それを無視して部屋を先に出る。
ﾘﾋﾞﾝｸﾞへ行くと、全員が集まっていて、一斉にわたしを見た。
ﾍﾞｸ「あ！A！ここおいでよ！」
隣に座れと促してくる。
全員を見渡し、１番端の静かそうな人の隣に座った。
ﾁｬﾆｮﾙ「ははっ！ﾍﾞｸしかとされてる！」
ﾍﾞｸ「うるさーい！！ちょっとA〜！なんでｼﾞｮﾝｲﾝの隣なのさ〜！！」
ｸﾘｽ「ﾀｵは？」
ｼｳﾐﾝ「あれ？A呼びに行ったんじゃないの？」
ｾﾌﾝ「あ、ﾀｵ。」
ﾚｲ「ﾀｵ、泣いたの？」
ﾀｵ「ううん･･･。泣いてないよ･･･。」
とぼとぼと歩いてきて、空いてた席にすわった。
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作者名：naka | 作成日時：2014年2月26日 20時
