眠れない ページ36
どうしよ…。
怖くて眠れない。
ﾙﾊﾝｵｯﾊﾟは自分の部屋に戻り、わたしも寝る支度を終えて、ベッドに入る。
昨日は、公園で寝ちゃって1人じゃなかったし…。
さすがにそろそろ1人で寝れるようにならないとなんだけど…。
…そうだ、寝る前にもう一度ﾁｬﾆｮﾙさんの様子を見に行こうかな。
部屋を出てﾁｬﾆｮﾙさんの部屋に入ると、ぐっすりと眠っているようだった。
冷えピタだけ取り替えて、またﾍﾞｯﾄﾞの横にしゃがみ込む。
いっそまたこのまま寝る？
ｺﾝｺﾝｯ
誰だろ？
とりあえず、扉を開けると、ｼﾞｮﾝｲﾝさんがいた。
ｶｲ「いた。」
「え？」
ｶｲ「なにしてんの？」
「あ、いやちょっと様子を見に来ただけ？」
いや、何で疑問形なの、わたし。
ｶｲ「…まぁいいや。…あのさ、パソコンある？」
「あるけど…」
ｶｲ「貸して？なんか俺の調子悪くて。」
いいよ。と言ってｼﾞｮﾝｲﾝさんと私の部屋へ入る。
ﾉｰﾄﾊﾟｿｺﾝを渡すと、ﾍﾞｯﾄﾞの上に座った。
「え、ここで？」
ｶｲ「気にしないで寝ていいよ。」
気になるけど、ありがたい。
ｼﾞｮﾝｲﾝさんがいる間に寝よう。
ﾍﾞｯﾄﾞに潜り込む。
が、やはり起き上がる。
ｶｲ「何してるの？」
「ｶｲは？」
ｶｲ「え、なんでｶｲなの？」
「…ｶｲさん？」
ｶｲ「いや、ｼﾞｮﾝｲﾝでいいから。」
え？ﾙﾊﾝｵｯﾊﾟの話しと違う。
“ｼﾞｮﾝｲﾝはｶｲの方が気に入ってるんだよ”
ちらっと覗き込んで見てみるとｼﾞｮﾝｲﾝはﾊﾟｿｺﾝでﾃｨｰｻﾞｰ映像を見ていた。
ｶｲ「寝れない？」
「え？」
ｶｲ「気が散るなら、俺でてくけど。」
「だ、だめ･･･！」
とっさにｼﾞｮﾝｲﾝの服の裾を掴んでしまった。
ｶｲ「だめなんだw」
「だめって言うか･･･大丈夫だから･･･。」
掴んでいた服の裾を離して、もう一度ﾍﾞｯﾄﾞに潜り込む。
恥ずかしい･･･。
「音だしてもいいよ？」
ｶｲ「そう？」
小さく流れる音楽。誰かがいるという事実に安心出来る。
きっとどこかでわたしは誰かを求めてる。
拒絶しておきながら。
ﾙﾊﾝｵｯﾊﾟもﾁｬﾆｮﾙさんもﾍﾞｯｷｮﾝさんも。たぶん、ｼﾞｮﾝｲﾝも…みんな優しい。きっと他のみんなも。
少しは信じていいのかな…
「…おやすみ。」
ｶｲ「おやすみ。」
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作者名：naka | 作成日時：2014年2月26日 20時
