努力〜ﾙﾊﾝside〜 ページ33
「待って…。」
ﾙﾊﾝ「ん？」
振り向くと少し俯いたまま黙るA。
「…やっぱり…今すぐは無理…です。」
雑音に消されてしまうくらいの小さな声で弱々しく言うA。
ﾙﾊﾝ「わかってる。俺が努力するから。Aに信じてもらえるように。だから、Aは少しでいいから心を開いて？…おっけー？」
「…わかりました…。」
握ったままの手を引き、宿舎に向かう。
Aの過去に何があったかはわからない。
でも、俺がAの支えになって、守ってあげたい。
純粋にそう思った。
宿舎について、Aを部屋まで送る。
ﾙﾊﾝ「そういえば、Aご飯は？」
「…食べてない。」
ﾙﾊﾝ「じゃあ一緒に食べよ！ｷﾞｮﾝｽが作ってくれてるから^^」
ﾘﾋﾞﾝｸﾞに行くと、みんなは部屋に戻っていて誰もいなかった。
ｷﾞｮﾝｽが作ったﾁｹﾞを温め直して、ﾃｰﾌﾞﾙに用意する。
ﾙﾊﾝ「いただきまーす！」
俺が言うとぼそっといただきます。と言ったA。
それがなんだかすごく可愛くて。
ﾙﾊﾝ「美味しい？」
「はい。」
ﾙﾊﾝ「Aの好きな食べ物は？」
「え…なんでしょう…。ﾁｷﾝ？」
ﾙﾊﾝ「ぷっwﾁ､ﾁｷﾝ？！」
あまりにも予想外の返事でつい吹き出してしまった。
「なんで笑うんですか？」
ﾙﾊﾝ「いや、別にw」
「あとは…メロン？」
ﾙﾊﾝ「ﾁｷﾝとメロンねw覚えておく^^」
「…ﾙﾊﾝｵｯﾊﾟは…？」
ﾙﾊﾝ「俺？俺は…ﾁｷﾝ？…ｸｸｸw」
「ｵｯﾊﾟ…。」
ﾙﾊﾝ「あとは…メロン？」
「ばかにしてます？」
ﾙﾊﾝ「してないよw可愛いなと思っただけ。」
そう言うと少し照れたようで、もういいっ！とｽｰﾌﾟをごくごく飲んでる。
ﾙﾊﾝ「あ、ねぇ！」
「…なんですか。」
ﾙﾊﾝ「怒ってる？」
「…怒ってません。」
ﾙﾊﾝ「じゃぁ、るぅｵｯﾊﾟって呼んでみて？」
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作者名：naka | 作成日時：2014年2月26日 20時
