ありえない ページ2
「いつ？誰と？一人？」
ﾃｻﾝ「ん〜？ﾃﾞﾋﾞｭｰの日程はまだﾊｯｷﾘ決まってないが、確実だ！」
「そう･･･なんだ･･･。･･･で？」
ﾃｻﾝ「ん？なんだ？」
ｵｯﾊﾟ･･･何か焦ってる。
「ｸﾞﾙｰﾌﾟなの？ｿﾛなの？」
ﾃｻﾝ「ん･･･それは･･･ｸﾞ､ｸﾞﾙｰﾌﾟだ。」
「･･･ｵｯﾊﾟ･･･。」
ﾃｻﾝ「大丈夫だ！！Aも絶対馴染めるから！！」
わたしはずっとﾃﾞﾋﾞｭｰするならｿﾛで、とお願いしていた。
人との交流が苦手で、友達もいない。
この事務所の練習生だってほとんど挨拶すら交わしたことないというか、ほとんど会ったことがない。
「･･･無理。」
ﾃｻﾝ「おい〜！！そう言うなって！」
無視してｽﾄﾚｯﾁの続きを始めた。
ﾃｻﾝ「このままﾃﾞﾋﾞｭｰしなくていいのか？ﾁｬﾝｽが何回もくるなんて思うなよ？！」
何も言わずｽﾄﾚｯﾁをするわたしの目の前に座り込むと今までにないくらい真剣な顔になった。
ﾃｻﾝ「･･･俺はお前に早くﾃﾞﾋﾞｭｰしてほしいんだ･･･。お前には才能がある。早くお前の歌を、歌声をたくさんの人に聴いてほしいんだよ。･･･それに･･･」
何か言いかけたが、やっぱいい。と黙りこくった。
わかってる。ｵｯﾊﾟが何を言いたいかくらい。
友達が全然いないわたしを心配しているんだ。
「･･･そんなに･･･仲間って必要？友達って必要？」
ﾃｻﾝ「･･･必要に決まってるだろ！！」
ﾃﾞﾋﾞｭｰはしたい。でも･･･
「わたしには必要ない。それにｵｯﾊﾟだっているじゃない。」
ﾃｻﾝ「･･･A･･･。」
ｵｯﾊﾟが真剣な顔で見てくる。
だめだ･･･。わたしこの顔に弱いんだよ･･･。
「･･･わかったよ･･･。」
ﾃｻﾝ「ほんとか！！？」
「･･･ﾃﾞﾋﾞｭｰのためだから。」
そう言ったけど喜んで嬉しそうなｵｯﾊﾟにはきっとほとんど聞こえてなかっただろう･･。
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作者名：naka | 作成日時：2014年2月26日 20時
