待つ ページ16
〜sideO〜
携帯片手に、浅い眠りをやり過ごし、
朝を迎えても翔くんからの着信はなかった。
もうすっかりと聞き慣れた事務的なアナウンス。
「はあぁ…」
あと2日。
戻ってくるまで待つしかねぇのかな…。
ちょっとでも時間があれば、一瞬であれ、会いに行くのに。
絶対泣いてんもん。
この腕の中にギュッと閉じ込められたら…
せめて、顔を合わせることができたら…
翔くんの不安、全部取り除いてあげられるのに。
一瞬 携帯が震えて。
表示も見ず、反射的に通話ボタンを押した。
「もしもしっ」
『お、はようございますっ。
早いですね、大野さん』
少しビビり気味のマネージャーの声に、がっつりとトーンダウンする。
「…おはよ」
『どうしたんですか？(笑)』
「んー…、無理はわかってんだけどさ。
今日…休みになんねぇかな」
『無理です』
「半日だけでも…」
『無理ですってば。
月曜まで待ってください』
「…だよな」
今度の月曜も、その先の休みも…
全部返上するから、いま 翔くんの元へ行って帰ってこれるだけの時間が欲しい…。
『今日のスケジュールなんですけど…』
マネージャーの言葉を右から左へと流し、
もうすぐ迎えに来るってことだけを耳に留めた。
「……翔くん。忙しいかな」
『ああ(笑)
釣りじゃなくて、櫻井さんに会いに行きたかったんですね』
言い当てられて、ぐうの音も出ない。
『忙しいと思いますよ。
あ。大野さんも。
急ぎの連絡はマネージャー通してくれって言ってましたから。
お願いしますね？』
ズキリ。
言葉が刺さる。
「それ、翔くんが…？」
『みたいですよ。
珍しいですよね』
暗に、おいら宛の言伝だ。
「ま、明日の夜には帰ってきますから。
仕事休んだりしたら、逆に櫻井さんに怒られますよー』
明日の夜…か。
待つしかねぇんだもんな。
帰ってきたら、何がなんでも捕まえねーと。
そう意を決して。
ただ待つだけの2日間は、
とてもとても、長く感じた…。
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みど(プロフ) - 花咲*さん» おかげさまで、甘くまとまりました（＾＾） 最後までお付き合い、ありがとうございました！ (2015年3月25日 23時) (
レス) id: b6bccfaba8 (このIDを非表示/違反報告)
花咲*(プロフ) - 完結おめでとうございます！お互いの誤解も解けて甘〜〜い二人に戻れて良かったぁー♪ありがとうございました^ ^ (2015年3月22日 21時) (レス) id: 8fb606e214 (このIDを非表示/違反報告)
みど(プロフ) - さっちゃんさん» ありがとうございます♪ あら、寂しがっていただけて光栄です。今後も山担として頑張りますね（*＾＾*） (2015年3月22日 13時) (レス) id: b6bccfaba8 (このIDを非表示/違反報告)
みど(プロフ) - 翔櫻井担さん» ありがとうございます（*＾＾*） そんなに気に入ってもらえて、嬉しいです♪ またいいネタが浮かんだら、戻ってきますねｗ (2015年3月22日 13時) (レス) id: b6bccfaba8 (このIDを非表示/違反報告)
さっちゃん(プロフ) - 完結しちゃいましたね。おめでとうございます。嬉しいやら悲しいやら ｏ×ｓこれからもよろしくお願いいたします。 (2015年3月21日 21時) (携帯から) (レス) id: d49252c781 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫻みど
| 作成日時：2014年9月27日 23時
