5 ページ49
うつらうつら
ベッドの上。
微かに漏れ聞こえる
廊下からのBGM。
それに混じって
ドアをノックする音…。
…ん？
ノック？
それに気付いて
パッと飛び起き、
ドアに向かった。
フラワーパークでもなく
温泉でもなく。
休息のために取ってもらった
ホテルの一室。
時間になったら
マネージャーが呼びに
きてくれる手筈だけど
…早くね？
ちょっと用心して
ドアスコープを覗けば…
「智くん！？」
想定外の姿に
慌てて扉を開けた。
「おう」
「どうしたの？」
片手を上げた智くんが
部屋に入るなり
俺に凭れかかって、息を吐いた。
「はー…よかった」
「え？」
「フラワーパーク。
行ったんかと思った」
「ふふ。
行かないよ」
デートだなんて
末っ子たちが囃し立ててたから。
心配してくれたんだろうか。
重みが愛おしい。
「寝てた？」
「ちょっとね。
廊下からのBGMが聞こえてくるから
あんま熟睡できない(笑)」
「へぇ。
じゃあ、声が漏れる心配はねえな」
「え？」
チュッと唇が触れたと思ったら
すぐそばのベッドに
押し倒された。
「さ、智く…？
ひゃっ///」
「翔くんのイイ声、
いっぱい聞かせてよ」
「ばっ…///
俺、これから撮影…！」
「うん。でも、待ち時間
たっぷりあるよね？」
「あっ、ひゃ…待っ…///」
「翔くんのことだから
この後、おいらに仕事ないのも
わかってんでしょ？
こうなるの期待して
この部屋おさえたんじゃないの？」
「ち、ちが…
あっ、ああっ///」
「んふ。
お望み通りに♡」
「違うってばああああっ///」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1132人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みど(プロフ) - さっちゃんさん» 絵も再開してほしいですよね〜(*^^*) 筆を持つ姿、ほんと美しい！ わかってくれて、ありがとうこざいます♪ (2018年7月21日 11時) (
レス) id: edfa16b0e4 (このIDを非表示/違反報告)
みど(プロフ) - satoshiikoさん» ほんと素敵でしたね！ 私も買いたいです(*´ω｀*) すぐわかってくれて嬉しい♪ ありがとうこざいます！ (2018年7月21日 11時) (レス) id: edfa16b0e4 (このIDを非表示/違反報告)
さっちゃん(プロフ) - みどさん、こちらの更新もありがとうございます。智くんの筆を持つ姿 素敵でしたよね。まだ 絵は再開しないのかしら。 (2018年7月20日 21時) (レス) id: 21cb0177ef (このIDを非表示/違反報告)
satoshiiko(プロフ) - あの回、素敵でしたよね。紫舟さんの横で書いた「翔」の文字。あの時の文字に写真を付けて、販売して欲しいな (2018年7月20日 21時) (レス) id: 6dba7c15f5 (このIDを非表示/違反報告)
みど(プロフ) - 柚さん» わ！嬉しい！ありがとうございます♪ ほんと、山コンビいいですよね〜(*´ω｀*) (2018年2月18日 21時) (レス) id: edfa16b0e4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：櫻みど
| 作成日時：2016年6月28日 0時
