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「しょーくん？
早かったね。
着替えたら、もう行く？」
リビングに顔を出した智くんは、
いつもと何も変わりない。
あのヒト、誰？
なんで会ってたの？
聞きたい。
でも、怖い。
男物とは違う 綺麗な浴衣…。
対抗するつもりなんかないけど、
甚平なんて、着たくない。
「翔くん？」
近付いてくる智くんから、
同じだけ退く。
「…かない」
「え？」
ピタリ、止まった足。
「花火なんか行かないっ。
智くん、ひとりで行ってきたら いいじゃん！」
これ以上近付かれたら
自分でもわからない感情が溢れそうで、
遠ざけるように、叫んだ。
智くんの、驚いたカオ。
「ど、どした…
翔くん？」
オロオロした その様が、
余計に感情を逆なでして。
「行かないったら、行かない！
智くんなんか嫌いだもんっ」
思ってもない言葉が暴走する。
「しょ…」
「触んないでっ」
頭で考える余裕がないから
伸びてきた手も拒絶した。
「……」
じっと見つめてくる目は
何を思っているのか…
そのまま すっと引き下がり、
踵を返し。
パタン。
遠くでドアを閉じる音がした。
涙と一緒に、
その場へと崩れ込む。
行っちゃった…。
自分で焚きつけておきながら、
現実になった途端、頭の中が真っ白になる。
花火を見に行きたいって言い出したのは俺で。
理不尽に それをひっくり返したのも俺なのに。
智くんは、怒んなかった…。
もう、愛想を尽かしただろうか。
自分の発言に、行動に、
後悔の念が起こる。
あの女の子のところに戻ったんだろうか。
一緒に花火でも見るのかと思ったら…
それだけで息が詰まる。
零れ落ちる涙が、ただただ熱くて…
それを止めることは、出来なかった。
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みど(プロフ) - さっちゃんさん» 絵も再開してほしいですよね〜(*^^*) 筆を持つ姿、ほんと美しい！ わかってくれて、ありがとうこざいます♪ (2018年7月21日 11時) (
レス) id: edfa16b0e4 (このIDを非表示/違反報告)
みど(プロフ) - satoshiikoさん» ほんと素敵でしたね！ 私も買いたいです(*´ω｀*) すぐわかってくれて嬉しい♪ ありがとうこざいます！ (2018年7月21日 11時) (レス) id: edfa16b0e4 (このIDを非表示/違反報告)
さっちゃん(プロフ) - みどさん、こちらの更新もありがとうございます。智くんの筆を持つ姿 素敵でしたよね。まだ 絵は再開しないのかしら。 (2018年7月20日 21時) (レス) id: 21cb0177ef (このIDを非表示/違反報告)
satoshiiko(プロフ) - あの回、素敵でしたよね。紫舟さんの横で書いた「翔」の文字。あの時の文字に写真を付けて、販売して欲しいな (2018年7月20日 21時) (レス) id: 6dba7c15f5 (このIDを非表示/違反報告)
みど(プロフ) - 柚さん» わ！嬉しい！ありがとうございます♪ ほんと、山コンビいいですよね〜(*´ω｀*) (2018年2月18日 21時) (レス) id: edfa16b0e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫻みど
| 作成日時：2016年6月28日 0時
