5 ページ15
〜sideO〜
「やだっ、や…」
「翔くん、聞いて？
違うから。そうじゃないから」
顔も背けて、ヤダヤダする翔くんに、
なんとか聞いてもらいたくて。
耳のふちに、口づける。
ピクンと小さく跳ねる身体。
一瞬止んだ抵抗に、
「好きだよ」
すかさず耳元で囁いた。
恐る恐る目線をくれた翔くんの、
おでこに やさしくキスをして。
しっかりと目を合わせた。
「翔くんの気持ち、
疑ってるわけじゃないからね？」
じっと見つめてくる翔くんに、
ちゃんと ちゃんと届くように。
「翔くんが好きなの。
好きで好きでたまんない。
他の人に指一本触れさせたくなくて。
誰かの目に触れさせんのもイヤで。
つい、翔くんにまでイヤなこと言った。
ごめん。
おいらに余裕がないだけなの。
ホントに ごめん」
逸らされないその瞳が、
微かに潤むから。
これ以上泣かせたくなくて、
そっと そっと髪を撫でる。
「…信じて、くれる？」
「ん。ちゃんと信じてるからね」
キュッと首にしがみついてきたと思ったら、
耳の後ろに、ちゅっと触れる感触。
「こんなこと、
智くんにしかしないよ？」
照れたような口調に
全身が熱くなる。
「ひゃっ」
考えるより先に、
唇を貪った。
「好き。
すげー好き…」
もう一度ちゃんと顔を見れば、
はにかんだような笑みがあって、
ホッとする。
ヤキモチもほどほどにしねーとな。
そう反省しながらも、
鈍感な翔くんに、黙っていられなくなるのは
きっと、すぐのこと。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1105人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みど(プロフ) - さっちゃんさん» いつもコメありがとうございます(^ ^) ほんと社長 可愛かったですね！ 私も もっと見ていたかったです。 (2016年6月20日 17時) (
レス) id: 231ed147ce (このIDを非表示/違反報告)
さっちゃん(プロフ) - みどさん、更新ありがとうございます。セカムズ 終わっちゃいましたね。可愛い社長をもう少しみたかったです。 (2016年6月19日 21時) (携帯から) (レス) id: d49252c781 (このIDを非表示/違反報告)
みど(プロフ) - まひろさん» ありがとうございます(^ ^) 智くんなら きっと、どんな翔ちゃんも受け止めてくれることでしょう♪ (2016年5月3日 18時) (レス) id: 231ed147ce (このIDを非表示/違反報告)
まひろ(プロフ) - みどさん、かわいい嫉妬も全部受け止めてくれる智くん(*^^*)素敵なお話ありがとうございます。 (2016年5月1日 10時) (レス) id: 45d209a9ca (このIDを非表示/違反報告)
みど(プロフ) - 優子さん» ありがとうございます(^ ^) 可愛いしょーちゃんを楽しんでもらえて、嬉しいです♪ (2016年3月19日 21時) (レス) id: 231ed147ce (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：櫻みど
| 作成日時：2015年11月4日 18時
