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あの思い出の場所で ※莉犬side ページ25

莉犬side

俺は自分の思いを2人に伝えた。

るぅと 「なるほどね。」

ころん 「でもさ、肝心のルーナがOKしてくれなかったら意味ないじゃん!!」

それはそうだ。

だから打開策を見つけなくてはならない。

???「そんなの簡単じゃん。」

莉犬 「え?」

声のする方を見ると、そこにはなーくんが。

ななもり 「莉犬くんが直接歌を聞いて欲しいって言えば楽勝だよ!!」

るぅと 「なにそれ…」

ころん 「リーダーなのに捻りのない提案だね〜」

ななもり 「酷い!!なーくん泣いちゃう」

るぅと 「…まあ確かに、1番理由になってるよね。」

むしろそれ以外ないだろう。

ファンであることを利用したやり口は彼女が1番嫌うに違いない。

この理由なら腑に落ちる気がする。

それでもあのルーナだ。

上手く行く確率は50%、といったところか。

るぅと 「でもどこで会うの〜??」

ななもり 「え?そんなのここでいいじゃん。」

ころん 「は???」

ころちゃんがなーくんを睨みつけた。

ななもり 「も、もちろん冗談だよ。どこかスタジオを借りればいいと思う。」

るぅと 「ダメダメなリーダーはほっといて莉犬くん、このスタジオにしなよ。」

るぅとくんが見せてきたのは俺がsince1998.を録音したスタジオだった。

俺の今までの人生を綴った大切な歌だ。

このスタジオは適所といってよいだろう。

ころん 「うん。それがいいね!」

役者は揃った。

あとは彼女に連絡するだけだ。

莉犬 「乗り越えるしかないか。」





歯車の摩擦が少しずつ、激しくなっていく。

吉と出るか、凶と出るか。

それは神のみぞ知る。

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作者名:刹那夜 | 作成日時:2020年12月28日 1時

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