【赤】コラボ相手はいちごの王子【stpr】 (ページ17)

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歌姫の計画ページ17

あの莉犬くんが私に楽曲提供を依頼？

確かにすとぷりは著名なボカロPや作曲家に楽曲提供されている。

私は作詞や作曲はするもののそこまでの域には至っていない。

しかもこの文面を見るに莉犬くんソロ曲の提供だろう。

なぜそのような大役を私に依頼したのだろうか。

私のファンだった？

いくらなんでも自惚れすぎだ。

他に理由があるとしたら売名行為といったところか。

それなら話はわかる。

今まで神秘のヴェールに包まれていた歌姫が楽曲提供という名のコラボをすることでそのヴェールが少しでも剥がれるのだから。

しかもその歌を有名な歌い手グループの1人が届けるとなればその後の反響は容易に想像できる。

言い換えれば私は莉犬くんを踏み台にし、反対に彼は私を踏み台にするのだ。

もう悩むのはやめた。

…やってやろうじゃない。

｢あれ｣を実現するためには最高のシチュエーションよ。

彼らには熱狂的、言い方を悪くすればリア恋のファンもいる。

もしかすれば今の批判がもっと拡大するかもしれない。

でも、やる。

私はスマホを持ち、深呼吸をした。

A ｢さあ、ミッション開始といこうじゃない。｣