冷淡 ページ14
……私のバカ。
なんであんなに冷たい対応しかできないの?
昔からいつもそうだ。
そう、あの時だって。
私には奈央という友人がいた。
とても優しく、千紘と同じように私の火傷というコンプレックスを優しく受け止めてくれた。
しかし、あの事件がきっかけで私たちは変わってしまった。
数年前
奈央 「A!次二限移動だよね!行こう!」
A 「うん、ありがとう。」
同級生A 「ねえ、あれ知ってる?黒掲示板!」
同級生B 「あー、月城さんのことでしょ…」
同級生C 「2人とも!本人近くにいるじゃん!」
黒掲示板、所謂学校裏掲示板だ。
今の時代にこんなものが運営されているなんて。
私はそういった陰口に対してあまり感情が動かない、もう慣れてしまった。
しかし、正義感の強い奈央はそれを許さない。
奈央 「ちょっと、あんた達。」
始まってしまった。
もう遅い。
同級生A 「……何よ、山田」
奈央 「さっきから聞いてたら全然根拠のないことばっかりじゃない!!そんな掲示板なんか信用して!!」
同級生B 「うるさいわね、あんた達に話してないじゃない!」
奈央 「謝んなさいよ!大体……」
A 「奈央、もういいよ。授業始まっちゃう。」
私は奈央の手を引いて教室へと向かった。
私は何を言われても構わない。
でも私のせいで奈央が悪く言われるのは嫌だ。
奈央 「…ちょっと離してよ。」
……え?
奈央 「Aったらいっつもそうやって!!」
A 「違うよ!私はただ……」
奈央 「私はAと親友だと思ったけど、Aはそうは思ってなかったみたいだね……壁を感じちゃうよ。」
そう吐き捨てて奈央は去っていった。
A 「違う……私のせいで誰かが傷つくのはもう嫌なの……」
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作者名:刹那夜 | 作成日時:2020年12月28日 1時