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嘘だ。
莉犬くんからDM?
そんなわけが無い、見間違えだろう。
私はもう一度Twitterを開き直す。
しかし、先程見た文面とアイコンがそこにはあった。
どうやら幻では無いらしい。
いや、これはきっと莉犬くんのなりきりアカウントだ。
そう思い、アイコンをタップすると「莉犬くん@すとぷり」の文字の後には公式マークがある。
A 「このスマホに公式マークのシール貼ってたっけ…………」
そんなことを考えながら私はTwitterの設定で「既読通知を表示」のチェックを外し、彼からのDMを開いた。
『こんにちは、はじめまして。DM失礼します。すとぷりの莉犬です。……って見りゃわかるか!実はお話したいことがあって連絡させて頂きました。もしよろしければ返信してください!』
どうしよう。
もしかしたらまた莉犬くんに迷惑を掛けてしまったかもしれない。
自然と手が震える。
しかし、無視していても始まらない。
『こちらこそはじめまして、こんにちは。DMありがとうございます。』
私はゆっくりと文字を打ち始めた。
A 「……打てた。」
私は何度も誤字脱字が無いか確認した。
正直大学受験時よりも確認したかもしれない。
A 「もうどうにでもなれ。」
私はまるで処刑台に立つかのような覚悟で送信ボタンを押した。
送信完了の表示が出た。
……疲れた、今日はもう寝よう。
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作者名:刹那夜 | 作成日時:2020年12月28日 1時