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第1章【spring】 ページ3

〜春風Aの体育〜


その日私は、授業になかなか集中出来なかった。


眠い、それに数時間前に見た光景がまだ頭を離れない。


その後先輩に教えられたことを思い返した。



「いい?このシキザクラは強いエネルギーを秘めていて。丑三つ時には、様々な悪霊とか妖怪が桜を狙って来るの」


(…へぇ。お化けって本当にいたんだ…)


「私も最初はびっくりしたけど、ちゃんと受け入れないとね!桜も、桜守である私達に不思議な力を貸してくれるんだから大丈夫よ!」


「不思議な力っていうのが……さっきのですか?」


「うん。昨日はたまたま私以外の三人は来なかったけど、誰か分かるわよね?」


「はい!全員女の先輩ですよね?」


「うん。みんな責任感が強いし、秘密は絶対に守る。Aが本当に信用できる人を誘ってね」


「はい!」


______と、そんなことがあって今は、絶賛人間観察中…。




今は体育の時間で、長距離走をやっていた。


担当の田中先生は歳の割に体つきが良い。


「コラァー!無理してでも走れぇ!歩いたら終わりだぁ!(成績1になるよ)」


脅しがあってもやっぱり、途中で歩く人は何人かいる。


(その人たちは体力がないってことでいいんだよね?)


変な奴と毎晩戦うのに、体力が無くては困る。


(とりあえず、歩いてる子は候補から外しておこう…。ついでに噂話が好きな子とかも…っと)

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ケロ - 登場人物の性格がハッキリしていてて、その人がどんな人なのかもっと知りたくなりました。時には思わず笑ってしまうような表現もあって読んでいて楽しかったです。とても続きが気になりました! (2015年7月21日 23時) (レス) id: 028c061540 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:midnight. | 作成日時:2015年5月17日 11時

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