第3章【summer】 ページ12
〜夏井ひまわり初の〜
深夜2:00。
いつもならこの時間はパソコンゲームに使う。
よくあるRPGのゲームで、職業は魔法使い。
しかしそのゲームの世界が今は現実にあった。
「Aちゃん!?どうしたのその姿…」
目の前にいるAちゃんは黄緑色の魔法少女の服を着ている。
「びっくりしたよね。でもこっちが私達の本業なんだよ!」
すると濃い桃色の服の少女が口を開く。
「そっか、この子がAが選んだ二人目の桜守だね」
白の少女が続いた。
「名前聞いても…いい?そっか、ひまわりちゃんだね。危ないから、少し隠れて見ててくれる?」
「この声もしかして…、先輩なんですか?」
現役桜守のハナは濃い桃色、ミノリは薄い桃色、ツボミは白の色違いを着飾っていた。
そして約一時間。
四人はそれこそゲームでよく見るような魔物達と戦いを続けた。
シキザクラを守るために2色の桃色、そして黄緑と白は華麗に舞う。
そして時計の針が3時を指すと、魔物が消えるのと共に、姿も元に戻った。
「あぁー今日も終わった。てか最近敵増えてない?」
「そりゃ、夏が一番厄介だからね。ミノリってばちゃんと桜守の勉強してるの?」
「あははー。それは風花ちゃんに…」
「え?風花ちゃんが何だって?」
「………」
どうやらミノリ先輩はハナ先輩には敵わないらしい。
そんな四人の魔法少女としての活躍はひまわりも大きく期待していた。
(私も来年はこうして戦えるんだ…!)
嬉しさで今から胸が高鳴る。
しかしそれは次の言葉で崩れ落ちた。
「ってかさ、正直ひまわりって、その体型で戦えんの?」
その後、ミノリによってハナの標的がひまわりへと移ったことは言うまでもない。
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ケロ - 登場人物の性格がハッキリしていてて、その人がどんな人なのかもっと知りたくなりました。時には思わず笑ってしまうような表現もあって読んでいて楽しかったです。とても続きが気になりました! (2015年7月21日 23時) (レス) id: 028c061540 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:midnight. | 作成日時:2015年5月17日 11時