３話 ページ4
カンパーイ！と言って、各々近くにいる人たちとグラスを合わせる。
今日は週末で、元柱の面々でこうやって飲みに来るのは定番化していた。
天元「おいA、飲んでるか」
貴「ん、まぁまぁね」
この飲み会を提案したのは天元で、当初私は誘いを断っていた。
元柱のみが集まるこの飲み会は、本来であれば私がいてもおかしくはない。
だが記憶がない杏寿郎からすれば、私は部外者なのだ。
それを考えて天元の誘いをずっと断っていたのだが、しびれを切らした天元がとうとう無理やり私を連れだしたのだった。
天元は「こうやって接していれば思い出すだろ」と言っていたが、未だに怪訝な顔をされるのは相変わらずで。
「なぜ九頭龍が？」と嫌そうな顔をされたときはかなり傷ついた。
そしていつしか、杏寿郎が座る席から一番離れたところに座るようになった。
といっても、左利きである私は必然的に左端の席になるけど。
端で一人、チビチビとお酒を飲んでいると「胡蝶が来れるのは珍しいな」と義勇が言った。
その言葉にふと目線をあげると、対角の一番端で杏寿郎とカナエさんが仲良さげに会話を楽しんでいる。
確かに、カナエさんはいつも家のことが忙しそうで飲み会には基本いない。
だが今日は予定が合ったのだろう、皆も嬉しそうだ。
天元「・・・煉獄のやつ、まだ思い出さねぇのか」
貴「この調子じゃ無理かも、同じ教科の教師ってこと以外接点ないし」
天元「幼馴染なんだろ？家隣同士だって言ってたじゃねぇか」
貴「社会人になって、２人とも１人暮らし始めたから」
なるほどな、とポツリと呟いてお酒を飲む天元。
もう一度カナエさんと杏寿郎に視線を戻すと、カナエさんは少しお酒に弱いのか顔が赤く染まっている。
女の私でも可愛らしいなって思うのだから、世の男性はイチコロだろう。
帰りに悪い輩に連れていかれないだろうかと心配になるけど、この中の誰かが送ってくれるだろうから警備面は安心ではある。
なんせキメツ学園でえげつない人気を誇るカナエ先生だ、何かあれば生徒が許してくれないと思う。
そういえば、実弥がカナエ先生を狙ってるって噂も流れてたなぁ・・・
なんて思いつつ、目の前にある唐揚げを頬張った。
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ぱんだ - 初めまして。こちらのシリーズを最後まで読ませていただきました。とても面白くもっと読みたいと思う作品でした。続きがものすごく気になります。更新心待ちにしております。 (2021年1月3日 1時) (
レス) id: 6b6d27c027 (このIDを非表示/違反報告)
りん - めっちゃ面白い！更新楽しみです(^^) (2020年11月2日 23時) (レス) id: 60e1efcd03 (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - 初めまして！このシリーズ大好きです！更新楽しみにしています！ (2020年11月2日 23時) (レス) id: 119b179ca0 (このIDを非表示/違反報告)
は。 - はじめまして。このシリーズのはじめから一気読みしました。更新心待ちにしてます！ (2020年10月20日 19時) (レス) id: 75b79383cd (このIDを非表示/違反報告)
yuu**(プロフ) - めちゃすき (2020年8月12日 19時) (レス) id: f0100ed200 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みっど | 作成日時：2020年2月16日 17時
