１７話 ページ18
目の前でカナエ先生と実弥が喋っている姿を見た後、隣にいる杏寿郎をチラッと見る。
うまい！うまい！と満足そうに食べているけど、カナエ先生の所に行かなくてもいいのだろうか。
先ほどから私の隣から移動しない杏寿郎。
私の視線に気づいた杏寿郎は「ん、足りないか？もっと食べるといい」と言って、私の紙皿はまた肉でてんこもりになった。
貴「・・・カナエ先生の所に行かなくていいんですか？」
杏寿郎「俺は特に胡蝶に用事はないが・・・・」
貴「や、違くて・・・」
どうやら意味が伝わらなかったらしい。
まぁ行きたくなったら自分で行くだろう、とお肉を頬張る。
貴「あふっ」
焼きたてだったためとても熱く、慌てて口をおさえる。
吐き出すなんてマナーの悪いことはしたくないため、慌てて自分の紙コップを探す。
しかし大量に置かれた紙コップを前に、自分のものがどれかわからない。
皆飲むかわからないものを大量に作りすぎだ。
さっきオレンジジュースを選んだから・・・・これか？
口の中を冷やすために一気に飲む。
杏寿郎に「大丈夫か？」と言われ頷こうとしたとき、異変に気付いた。
貴「・・・・オレンジジュースじゃない・・・・・」
サッと顔が青ざめる。
オレンジジュースの味はしたものの、別の味が・・・
カナエ「あら九頭龍先生、それオレンジジュースじゃなくてファジー・ネーブルよ」
カナエ先生の言葉に、天元がバッと振り向き目が合う。
天元「どんくらい飲んだ？」
貴「これ１杯分・・・・」
私の日本酒以外の酒の弱さを知らない杏寿郎は、横で首をかしげている。
知らない人からすれば、何故焦るのか疑問に思うだろう。
カナエ先生も知らないため、アワアワとしている。
天元「とりあえず肉を食え。飲み物を飲め。胃に入った酒を薄めろ」
それほど度数が高いお酒ではなさそうなので、とりあえずは安心する。
酔って記憶が曖昧になりませんように・・・・と願いながら水を飲んだ。
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ぱんだ - 初めまして。こちらのシリーズを最後まで読ませていただきました。とても面白くもっと読みたいと思う作品でした。続きがものすごく気になります。更新心待ちにしております。 (2021年1月3日 1時) (
レス) id: 6b6d27c027 (このIDを非表示/違反報告)
りん - めっちゃ面白い！更新楽しみです(^^) (2020年11月2日 23時) (レス) id: 60e1efcd03 (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - 初めまして！このシリーズ大好きです！更新楽しみにしています！ (2020年11月2日 23時) (レス) id: 119b179ca0 (このIDを非表示/違反報告)
は。 - はじめまして。このシリーズのはじめから一気読みしました。更新心待ちにしてます！ (2020年10月20日 19時) (レス) id: 75b79383cd (このIDを非表示/違反報告)
yuu**(プロフ) - めちゃすき (2020年8月12日 19時) (レス) id: f0100ed200 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みっど | 作成日時：2020年2月16日 17時
