【鬼滅の刃】好きな人の恋人になりたいのですが【煉獄杏寿郎】

４６話 ページ46

数日後。




柱の皆に付き合ったことを報告すると、やっとかと言いつつ皆祝ってくれた。








炭治郎君たちも各々超越した感覚で気づいていたようで、おめでとうございますと言ってくれたのだ。









そしてもう１人、報告をしないといけない人物がいる。







鋼鐵塚「チッ、気づいたか」







日輪刀の調子も見てもらおうとやってきた刀鍛冶の里。







結局、思いを伝えてくれた鋼鐵塚さんに返事をすることなく、杏寿郎と付き合うことになった報告をしてしまったが本人は特に気にしていないらしい(顔に出ていないだけかもしれないが)。









どうやら鋼鐵塚さんも、私たちがお互い好きであることを気づいていたらしい。






ズモモモ、と不穏な空気を醸し出しつつも「お前が幸せならいい」とポツリと呟いた鋼鐵塚さん。








あの鋼鐵塚さんが大人な発言を・・・！と思ってしまったのはここだけの話だ。







一番に報告をしたのは槇寿郎さん。






２人で報告に行ったとき槇寿郎さんは相変わらず寝そべっていたが、私たちが付き合った旨を報告するとのそりと起き上がり「・・・よかったな」と言ってくれた。









そして今、私の屋敷の縁側で２人座っている。







しばらく杏寿郎に避けられていたためか、こうして２人で縁側に座るのはひどく久しぶりのように感じた。








杏寿郎「A、俺はまたしばらくして任務に出る。どうやら列車に乗らないといけないらしい」






貴「そっか。・・・列車？」







杏寿郎「あぁ。短期間のうちに、その列車で４０人以上の人が行方不明となっているらしい。もうすでに数名の剣士を送り込んだそうだが、消息を絶ったようでな。無限列車という名前らしい」








貴「無限・・・列車」







杏寿郎「厄介な事件だろうな。だが必ず帰ってくる、その時は今までできなかった恋人らしいことを、Aにしてやりたい」







貴「それは私も一緒」







穏やかな風が吹き、２人ほほ笑んだ。

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