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36話 ページ36

杏寿郎「すまない、報告書を出すのを忘れていた。すぐに戻る」






縁側に座ったところで杏寿郎がそう言い、今現在私一人だ。






しばらく待ってみるが、かなり暇である。






杏寿郎が戻るまで待っていようかと思ったが、先に飲んで酔ってしまおうと酒の入った瓢箪のふたを開けた。








キュポン、と音を立ててお猪口に注いでいく。







貴「・・・薄桃色だ」






日本酒かと思ったが、そうではないようだ。








匂いを嗅いでみると微かに甘い匂いがするため、恐らく果実酒かなにかなのだろう。









貴「あれ、味は日本酒っぽいな・・・」







試しに一口飲んでみると、とても飲みやすい。どうやら甘い匂いは風味だけのようだった。









薄桃色の日本酒なんて初めて飲んだけど、いくらでもいけそう。







杏寿郎は任務でもらったと言ってたけど、どこかの名産品だろうか。







そんなことを思いつつ、何口か口にする。






そしてしばらくして、自分の体の異変に気が付いた。







全然飲んでいないのに、体がとてもポカポカする。






心臓もドキドキと動悸がして頭がくらくらする。息もあがる。









貴「おかしいな、全然飲んでないんだけど・・・」







これ本当にどこのお酒?と思い瓢箪に手を伸ばすが、頭がくらくらするせいでその手は床についてしまう。







緊張と飲みやすかったのとで、度数が高いことに気づかなかったのか。







それでも、日本酒ではあまり酔ったことがないため困惑する。






その時、ガラガラと扉の音が響き杏寿郎が帰ってきた。







杏寿郎の姿が見えたため、「おかえり」と言おうとしたが、それよりも先に杏寿郎が口を開いた。







杏寿郎「Aどうした?顔が真っ赤だぞ」





貴「このお酒、思ってたより度数強かったみたいで・・・」







また傾く体を、杏寿郎が受け止める。






すると私の体がビクリ、と揺れた。





なにこれ、杏寿郎に触られてるところが気持ちいい。






思わず声が出そうになったが、慌てて口を閉じる。






杏寿郎は私を見て不審に思ったのか、私が飲んだ酒が入っている瓢箪を持った。






杏寿郎「甘い匂いがするな・・・A、今どんな感じだ?」





貴「体がポカポカして、心臓もドキドキして・・・・頭がくらくらする・・・あと、杏寿郎に触られると気持ちいい」






杏寿郎「っ」




杏寿郎は私の発言で、「まさか・・・」と呟いた。

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うりよ - ニヨニヨこの小説を読みながらニヨニヨしてたら父から叩かれました。(ノ#´Д`)イタイ (2020年3月19日 16時) (レス) id: 21c35aca73 (このIDを非表示/違反報告)
あん。(プロフ) - ニヤニヤがとまりません〜〜〜!!;; (2020年2月4日 23時) (レス) id: 4bcfa63d15 (このIDを非表示/違反報告)
麻婆豆腐 - 続きが気になります!おもしろくて前作含めて何周もしてます(^○^)更新頑張ってください! (2020年2月1日 12時) (レス) id: f6e05b3b11 (このIDを非表示/違反報告)
水人(プロフ) - 更新ありがとうござます!お話楽しみにしております^ ^ (2020年1月11日 19時) (レス) id: 82bf61e120 (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - いつも楽しみにしています^ ^更新頑張って下さい! (2019年12月21日 1時) (レス) id: 00fbafc59a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みっど | 作成日時:2019年11月17日 9時

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