【鬼滅の刃】好きな人の恋人になりたいのですが【煉獄杏寿郎】

２１話 ページ21

隣に座っている杏寿郎も、急な発言に動きが止まっている。





そもそも、人がいる前でよく言えるなこの人・・・！




貴「あの・・・鋼鐵塚さんがどう考えて言ったかはわかりませんけど・・・いきなり結婚はぶっ飛んでます、色々と」






３７歳にして未だに恋愛経験ないのか、と思わせる発言である。




そこもまた鋼鐵塚さんらしいっちゃらしいけども。





鋼鐵塚「あン？好きだから言ったに決まってんだろ、他に何があるんだ」






貴「あの、はい、わかりました」



直球に言われ、思わず照れてしまう。この人怖い。





えっ、鋼鐵塚さん私のこと好きだったの・・・？？




正直全然わからなかった。




鋼鐵塚「じゃあ、お前が俺に振り向いてくれるように行動すればいいんだな？」





貴「えっ！？いやその・・・・」




鋼鐵塚「おい、お前炎柱だな」




どうすればいいんだ、とグルグル考えていると鋼鐵塚さんは杏寿郎に話しかけた。






杏寿郎「そうですが」




鋼鐵塚「きっと刀身は赤いだろうなぁ。一度は担当して色変わりの瞬間をみてみたいものだ」






急に話が脱線し、肩の力が抜けた。こんな時でも刀の話・・・





杏寿郎も思わずポカンとしている。





さっきの緊張を返してほしい、なんて思っていると鋼鐵塚さんはさらに口を開いた。





鋼鐵塚「炎柱よ、回りくどいやり方をしていても気づかれないぞ。好きな奴には素直に言うべきだな。」







えっ、と杏寿郎を見る。



杏寿郎好きな人いるの？





鋼鐵塚さんが回りくどいやり方って言ってるってことは、何かしら行動は起こしてるってことだ。





鋼鐵塚さんは、きっと杏寿郎の想い人を知っているんだ。




ズキズキと胸が痛む。





色々聞きたいが、今はそんな勇気は出ない。




杏寿郎「忠告、ありがたく受け取っておきます」





そう言った杏寿郎の顔は、少しばかりの焦りが滲んでいる。





この反応ってことは、やっぱりいるんだ・・・





そんなことを悶々と考え、そのあと食べた朝ご飯は味がしなかった。





大正コソコソ噂話
鋼鐵塚がAを好きになったのは、Aが１７歳で柱になった時です。柱の刀を打つのは初めてだったため柄にもなく緊張していましたが、「やっぱり鋼鐵塚さんに打ってもらう刀が一番ですね」と笑顔を向けられ胸に刺さりました。

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