【鬼滅の刃】好きな人に婚約者がいるのですが【煉獄杏寿郎】

２８話 ページ29

ぱんけぇきを食べた後、しのぶちゃんから自宅療養を言い渡された。


貴「天元、付き合ってくれてありがとね」



天元「別に構わねぇよ」

今日、明日と非番である天元を飲みに誘い、私の屋敷に招いた。



「今日は酔いたい気分なんだよね」と言った私に、何も言わずついてきてくれたのだ。




縁側に2人並んで座り、日本酒を味わう。


天元「胡蝶から少し聞いた。傷心なんだってな」


貴「だいぶね。お酒飲んで発散しようと思って」


酒屋でいっぱい買ってきた、なんていうと天元は鼻で笑う。



天元「何言ってんだ、お前日本酒じゃ全然・・・っておい、まさか」

貴「うん、そのまさか。洋酒も買ってる」



瓶に入った琥珀色の液体が、たぷんと揺れる。


私が洋酒にかなり弱いのは、柱全員が知っていた。





柱合会議の後に行った飲み会で、酔っぱらってしまい醜態をさらしてしまったからだ。

その日以来洋酒を避けてきたが、ついに今日解禁した。



貴「酔っぱらった私を相手するのがいやだったら、今帰っても全然いいから」

キュポン、と封を開け注いでいく。


天元「何言ってやがる、それくらいどうってことねぇよ」


そう言ってニヤリと笑う。



俺も飲む、と言ってグラスを差し出した。




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しばらく経って、アルコールが回っている感覚がする。


視界がぐわんぐわん回ってるし、些細なことで笑っちゃうし、饒舌になるし。



お酒って怖いな・・・と改めて感じる。


いやでも、饒舌になったことに関しては天元の聞き上手のせいだろう。


天元「おい、お前飲みすぎじゃねぇか？」



さすがの天元も心配したのか、グラスを持つ私の右手を掴んだ。



貴「だって・・・飲まないと気を紛らわせないんだもの」


ポツリ、と言葉をこぼす。



天元「・・・・あと少しだけだぞ」



大正コソコソ噂話
Aの鎹鴉はオスで、名前は「リュウノスケ」です。

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