【鬼滅の刃】好きな人に婚約者がいるのですが【煉獄杏寿郎】

１８話 ページ19

私が気絶した後、杏寿郎が来たんだ。



しのぶ「そのあと華さんも来たのですが、Aさんの元から離れず・・・寝ようともしなかったものですから、少々薬を盛って煉獄さんに運んでもらいました。本当に・・・どいつもこいつも、ですよ」


ニッコリと笑って言ったしのぶちゃんに、恐怖を覚える。


何だろう、睡眠薬ってことはわかるのに危なく感じる。



貴「ヒッ、すみません・・・・」

でも、そっか・・・華さん、側にいてくれたんだ。


しのぶ「とりあえず、今は休んでください。動こうとすれば・・・わかりますよね？」



貴「ハイ」


しのぶちゃんにそう言われ、大人しくベッドに潜った。




しのぶちゃんが退室した後、ふと思い出す。

そうだ・・・鋼鐵塚さんに依頼しないと・・・・


貴「はぁ・・・・」



気が重すぎて、思わずため息をつく。


どう返事が返ってくるかなんて目に見えているし、むしろ作ってくれるのかも危うい。



作ってくれなかったらどうしようか。え、他の鍛冶師に頼む？

格好悪すぎでしょ・・・・


貴「と、とりあえず手紙を書こう」



サラサラと手紙に、刀が折れたこととその謝罪、そして新しいものを作ってほしい旨を書き記していく。


貴「私の方から刀鍛冶の里に行かせていただきます・・・・と」



どうしよう、緊張しすぎて手汗がすごい。

内容はこれでいいか、と鎹鴉にすぐ届けてくれるように伝え、手紙をくくりつける。



ホッとしてベッドに横になると、安心からか、はたまたしのぶちゃんからもらった薬のせいか、眠くなってきた。


まあ、寝ている間に鋼鐵塚さんから返事はきているだろう。



どうか事が穏便に済みますように。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
大正コソコソ噂話
Aの羽織は、白の生地に背中に大きく龍の姿見が描かれています。元龍柱だった亡き父の形見でもあります。一度おばあさんを鬼から守ったことがありますが、背中の龍をみたおばあさんに「竜神様・・・」と南無南無拝まれたため困惑したことがあります。

１９話→←１７話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す