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15話 ページ16

童磨「ははっ、もう限界?だよねぇ、利き腕がまともじゃないもん。右差しって珍しいね」


貴「無駄口叩かないでくれる?」

先ほどから何度も技を放つが、驚異の回復力で無駄に終わる。



かなりの人間を食べないと得られないその体に、苛立ちを覚える。

今まで何人の人を犠牲にしてきたんだ、この鬼は。


貴「龍の呼吸、漆ノ型、『画竜点睛』!!」



ドン!!と強い一撃を相手に食らわせるが、衝撃が左腕に加わり思わず顔をしかめる。


童磨「ダメだよ油断しちゃ」


貴「ぐっ!!」

ガキィン!と音が鳴り響くそれは、日輪刀が折れる音である。



相手の血鬼術である氷が日輪刀を一瞬にして凍らせたことで、いともたやすく折れてしまった。
あぁやばい、鋼鐵塚さんに怒られる。

こんな時でもそう考えてしまうのだから、鋼鐵塚さんは恐ろしい。



とりあえず間合いを取らないと、こいつの血鬼術は厄介だ。


相手から距離を取ったところで、鬼はニィッと笑みを浮かべる。

何を考えてる・・・??



童磨「あの子は守らなくていいの?」


血鬼術を使うつもりなのか、扇子を動かくしぐさを見せる。

貴「っ、華さん!!」



先ほど使った『龍の加護』は、とっくに効力が切れている。

しまった、距離が・・・


その瞬間、一瞬の間に考えを巡らせた。



日輪刀、折れてる。型は使えない。

まだ華さんとの距離は近い、守れる。



華さんがいないと杏寿郎は・・・



華さんが攻撃を受ければただじゃすまない。


でも私が受ければ何とか、何とか・・・・



――急げ!!



貴「はっ、はっ、はっ・・・・」


童磨「へぇすごい、自分を盾にして守るなんて」


華「Aさん!!?」

腕も痛いし、肋骨も肺も痛い。


横たわる私を心配そうにのぞき込む華さんを見て、あぁ無事だと安心する。


でももうダメだ、戦う力が残ってない。


そんな時、一筋の光が差し込んだ。


童磨「あーあ、残念。日が昇ってきた。君の勝ちだね」


そうか、もう日が昇る時間か。


童磨「覚えたよ、龍の呼吸を使うAちゃん。また会えるのを楽しみにしてる」

鬼はさっさと退散し、私と華さんが残された。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 煉獄杏寿郎   
作品ジャンル:アニメ
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にんにく - 煉獄さんがしのぶのところに足を運んでいたのは、てっきり華さんが妊娠でもしてるのかと思ってました!でも読み返してみたら、2話でも華さんが簪を指しても「買ってあげよう」とは言ってませんし、伏線?が散りばめられていたんですね…。続編楽しみです! (2019年11月17日 23時) (レス) id: 315083b1b9 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - 初めてこんなに続編が気になる作品に出会えました。これからの進展がすごく気になります!続編もすぐ読ませてもらいます! (2019年11月17日 13時) (レス) id: d43f11df13 (このIDを非表示/違反報告)
中二病者です!(プロフ) - 次の作品も続編も楽しみに待っています!だけど、冬の季節になったので体調には十分気をつけてくださいね!更新楽しみにしています! (2019年11月17日 7時) (レス) id: ab06cdee91 (このIDを非表示/違反報告)
はず - 作者様…!とても気になります!読んでいてとても楽しいです。更新頑張ってください!応援してます!! (2019年11月16日 18時) (レス) id: 91e1062183 (このIDを非表示/違反報告)
さやか(プロフ) - おおお!!ついについに来るのか?来るべき時が来るのか?? (2019年11月16日 0時) (レス) id: 70d7a9e017 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みっど | 作成日時:2019年11月3日 21時

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