24話 ページ25
鋼鐵塚さんのおかげで包帯も巻けたため、下へと降りる。
近くにいた人に鋼鐵塚さんが戻ったことを伝えると、慌てた様子で去っていった。
「炎柱様はもう到着なさって、食事を召し上がられています」
龍柱様の食事もすでに用意していますので、と言われ部屋の中に入る。
杏寿郎「うまい!うまい!」
隊服のままということは、来て早々食事をとったのだろう。
私に気づくと手を止め、「む!温泉に入っていたか!」と言った。
貴「うん。・・・・何?」
ピタリと止まってこちらを見た後、また「うまい!うまい!」と食事を再開した。
なんだか最近、こういうの多いなぁ。どこか変なのか?
そんなことを思いながら、杏寿郎の前の席につく。
貴「いただきます」
そう言って目の前の松茸ご飯をお箸で掬・・・掬って・・・掬っ・・・・
貴「・・・・・・」
利き手じゃないほうで箸を持つのがこんなに難しいなんて。
片方でお椀も持てないし、なんだか行儀が悪く感じる。
というか、こんなことしていたら鋼鐵塚さんに遅いって怒られそう。
仕方ない、何かレンゲのようなものを借りよう。
そう思って箸を置いたとき、杏寿郎が立ち上がった。
杏寿郎「すまない、気が利かなかったな。」
そう言って私の隣に座ったかと思うと、箸とお椀を持って「ほら、食べるといい」と口に差し出した。
いわゆるあーん、というやつである。
貴「はっ!?ちょ、」
本人は100%の善意でやっているのだろう、ニコニコとしている。
まあそうね、彼はこういう人だから。
一人で恥ずかしがって何をしているんだ、と冷静になる。
もういいや、食べちゃえ。華さんごめんなさい!!
貴「・・・美味しい」
杏寿郎「そうだろう!おかずも美味いぞ」
2口目以降は、遠慮することなく差し出された食事を食べる。
これならすぐに鋼鐵塚さんの所に行けそうだ。
杏寿郎(風呂上がりに男の前に現れるのはよしたほうがいいというべきなのだろうか)
煉獄はそんなことを思いながらAにおかずを差し出した。
1477人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
にんにく - 煉獄さんがしのぶのところに足を運んでいたのは、てっきり華さんが妊娠でもしてるのかと思ってました!でも読み返してみたら、2話でも華さんが簪を指しても「買ってあげよう」とは言ってませんし、伏線?が散りばめられていたんですね…。続編楽しみです! (2019年11月17日 23時) (レス) id: 315083b1b9 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - 初めてこんなに続編が気になる作品に出会えました。これからの進展がすごく気になります!続編もすぐ読ませてもらいます! (2019年11月17日 13時) (レス) id: d43f11df13 (このIDを非表示/違反報告)
中二病者です!(プロフ) - 次の作品も続編も楽しみに待っています!だけど、冬の季節になったので体調には十分気をつけてくださいね!更新楽しみにしています! (2019年11月17日 7時) (レス) id: ab06cdee91 (このIDを非表示/違反報告)
はず - 作者様…!とても気になります!読んでいてとても楽しいです。更新頑張ってください!応援してます!! (2019年11月16日 18時) (レス) id: 91e1062183 (このIDを非表示/違反報告)
さやか(プロフ) - おおお!!ついについに来るのか?来るべき時が来るのか?? (2019年11月16日 0時) (レス) id: 70d7a9e017 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みっど | 作成日時:2019年11月3日 21時