九話 ページ12
Aside
夜遅くに、センラさんが部屋に来た。
私はバレないように、部屋の鍵を閉めた。
『…で、話というのは私の容姿についてです』
沈黙は辛かったので、私から口を開いた。
『私は生まれつき、こんな化け物みたいな容姿なんです。その為、何もかも全て失いました。…いいえ、容姿のせいではありません。分かってるのに、自分のせいなのに容姿を恨んでしまうんです。最低ですよね。そんなの、皆が私を嫌うに決まってます。
なのに…全て容姿のせいにしてしまう、私は汚いです。そんな私と打って変わって…
まふまふさん、そらる、うらたさん、志麻さん、坂田さん、センラさんは綺麗です』
話している内に自分が情けなくなったのか、それとも他の何かなのかは分からないけど…涙が溢れた。
そんな私をセンラさんは、黙ってただ優しく抱き締めてこう言ってくれました。
セ「呱々ちゃんは、汚くなんか無いんやで。その容姿だって綺麗だし、何よりも自分が悪いということを分かって認めとるやん。
本当に汚い奴はな…自分の失敗に気付かす、相手のせいにする人なんよ。
確かに、これは綺麗事かもしれへん。それでも、俺は呱々ちゃんは汚いんやなくて、綺麗だとおもうで」
『センラさんっ…』
久しぶりに人前で泣けた気がした。
やっぱり、センラさんには感謝してもしきれない。
汚い私を受け入れてくれた上に、綺麗だと言ってくれたんだから。
これは、綺麗事かもしれない。
でも、私はそんなセンラさんの言葉に救われた。
だったら、綺麗事を信じたって良いじゃないか。
容姿の話を初めて話した。
軽蔑されるかもしれない、そんな不安が心を過ぎったがセンラさんの話を聞いて、改めて心がとても綺麗だと感じた。
センラさんなら、こんな私を受け入れてくれた。
だから、信じれるかもしれない。
その日は私の心に希望の光が灯された夜になった。
✂- - - - - - - -キリトリ- - - - - - - - - - -
自分で作っといてなんですが、センラさんカッコイイ！
ちょっとセンラさんの「汚いんやなくて綺麗だとおもうで」が、心に突き刺さりウルウルしてきました。
シリアスになっているのか…？
この話はまだ続きます！←クライマックス感があったけど！
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ちょこ - とてもよかったです！その後話が欲しい！ (2019年12月4日 19時) (
レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶ラテ - 初見です！とても面白い作品でした！これからも頑張ってください (2019年5月31日 8時) (レス) id: 1862554cd3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーき - 露都さん» ありがとう！嬉しい！ (2019年5月14日 18時) (レス) id: a7f1ded10e (このIDを非表示/違反報告)
露都 - おぉ…同一人物だといわれて来たが結構面白い作品だね！完結おめでとう！面白かったよ！ (2019年5月13日 21時) (レス) id: b975388040 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーき - 暗嶺-ｸﾗﾐﾈさん» わかります！変な所か無ければ良かったです！うらたぬきさんのツンデレあれで、良かったのか？めっちゃ口調迷子でした (2019年4月21日 18時) (レス) id: a7f1ded10e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆーき | 作成日時：2019年4月20日 15時
