君と僕の幕が上がる、その日まで (ページ2)

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朝の君と僕ページ2

ラウールside

阿「…う、らう、起きて？学校だよ」

ラ「んん、あ…亮平くんおはよお」

毎朝、毎朝。僕は亮平くんに起こしてもらっている。1人でも起きられるんだけど、朝一番に見るのはどうしても亮平くんがよくて。おねだりして起こしてもらってる。

既に着替えていた亮平くんを横目に急いで制服に着替える。リビングに行きながら、たわいもない会話をするのは日課。

ラ「朝ごはんは何？」

阿「今日はパンと目玉焼き、ハムみたい」

ラ「わー！ほんとだ、美味しそう！」

机には、ママの作ってくれた朝ごはんが並んでる。今日はどうやら、早番だったらしくてメモには《2人で仲良く食べるのよ、学校頑張れ！》のメモが書いてある。
どんなに早くても僕のママは、こうしてメモを残してくれるから好きだ。

ゆっくり朝ごはんを食べ終わって。
さあ、学校へ行こうと荷物を準備したら亮平くんに制服の裾をくい、と引っ張られた。
あ、もしかして。

阿「ら、らう…いつもの、おまじないして？」

ラ「んふふ、おまじない…ね？」

阿「は、早く…！」

いつも朝、やるおまじない。
いつからこんなことをしてたのかは僕も覚えてないけど、亮平くんからしたらしないと落ち着かないって前に言われた。

おでこをこつん、と合わせて。手をぎゅっと握ってあげながら呟くおまじない。

ラ「亮平くん、僕は亮平くんの味方だよ。
大丈夫、今日もいつも通りの1日だからね。」

阿「ん、ん……」

ラ「だあいすきだよ、亮平くん」

それだけ、のこと。昔色々あった亮平くんは、こうしないとそわそわして怖くなるみたい。
やっと笑ってくれた亮平くんの、その笑顔が好きだ。家族とかじゃなくて恋愛だと思う。だから毎朝のこのおまじないに、たくさんの気持ちを込めてたりする。

阿「ん、じゃあ行こっか」

ラ「はあーい！」

今日は何時に終わる？とかお昼一緒に食べようね？なんて話しながら中高一貫である、僕達の学び舎に向かう。

＿＿＿今日を境に、亮平くんの生活が変わることを。この時の僕らはまだ知らなかった。

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作者です！

この中に出てくる雪男さんたちの学年を乗せておきますね。

深澤、佐久間、宮舘、渡辺 → 高3
岩本、阿部 → 高2
目黒、向井 → 高1
ラウール → 中3

詳しい設定は、全員出たらまたさせてもらいますね。ゆっくりと愛されてる阿部くんと他メンの日常と恋模様をお楽しみください。