赤紫×青 ページ40
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心臓病の青×おとうとの赤×おとん紫×友達の緑
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「りゅうせ、一緒帰らへん？」
「んーごめん、今日迎え」
終礼後、クルンと振り返った前の席の神ちゃん
「そっか、大丈夫なん？体調」
「...ん、迎えだけやし大丈夫」
言ってへんのに、神ちゃんには全てお見通しやな、とちょっと苦笑い
「途中まで一緒行こうや」
「おん、さんきゅ」
学校からちょっと離れた保育園
近くの角で神ちゃんとは別れた。
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「ちわー、迎え来ましたー」
ちょっと早かったかな、と思いながらも
ほとんど顔見知りになった先生達からの、おかえりー！という声が飛び交う
「りゅうせ！おかえり！せんせさよならー！」
「そろそろ兄ちゃんとかで呼んでやー」
最近は大毅まで先生の真似してる
そういうとこも可愛いんやけどな、笑
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「おとんわぁ？」
「...まだ帰ってこやんのやて」
普段の迎えはおとんやから、疑問に思ったんか不思議そうな顔
おしゃべり期の大毅は、ずーっと喋ってて話が尽きん。
けど今日の体調では、なかなか期待に応えることができない
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「わ！虫さんや！」
突然、繋いでいた手がするりと離れて、それを追いかけようと1歩踏み出したとき
「...っ......て...」
突然ドクリと跳ねた心臓に、思わず顔を歪める
「...だいき、はよ行くで...」
いつもは一緒に屈んでみたりするけど、違う様子にやけに素直になって
トコトコ駆け寄ってきて、伸ばした手をギュッと掴まれる。
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作者名：おひたし | 作成日時：2019年2月3日 23時
