ななしょく【JW】 (ページ34)

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淳太くん

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保健室のホワイトボードに

〝3時間目、しげ〟

の文字

しげって、二人おるんやけどなぁ

どうしても〝大毅〟の方がしげやねん。弟の方は下の名前の智洋

一番は本人にそう呼べって言われたことがデカいんやけど、笑

「...あっつう、冷房入れろや」

「いれません。」

入ってきて早々、教科書とプリントを乱雑に机の上に置いてカーテンも開きっぱのベッドに寝っ転がる。

グラウンドでは、智洋を含めたクラスメイトの楽しそうな声

体育が出来ないしげのこの時間は、基本レポートの時間

時々グラウンドを羨ましそうに見てるのは、気付いてるけど内緒

「しげ、しんどいならこっち来て酸素測ってから寝てくれる？」

「うるさいわ、やるっちゅーねん」

そっからもう、ちょっと書けばダラダラ喋って、書いて喋りの繰り返し

「...じゅんたぁーはらへったぁー」

ほんまにこいつの分かりやすいのは、しんどい時にグダグダし出すこと

教科書を見て解くだけのプリントも全然進まへんし、言うてるようなもんやけどね

とかいって俺が心配しても怒られるし、見守るしかない

「...んーっ、わからーん...」

座ったまま上半身をソファーに倒したかと思いきや、一点をボーッと見つめたままウトウトし始めて動かなくなってしまった。

いっつも遅めのSOS

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