伸ばした手は届かない ページ8
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〜炭治郎side〜
何で一人にだけ意識が向いてしまったんだ
何で走ってくる彼女に気が付かなかったんだ
何でまた俺なんか庇ったんだ
何で…
彼女に届かないんだ……
「A！！」
床に叩きつけられたAの頭から血が流れている
頭を動かさない様にAを抱き寄せて止血するが中々止まらない
あぁ、何で…また
「何で…何で俺なんか庇ったんだ！！」
違う、こんな事が言いたいんじゃない
分かってる、Aを責めたい訳じゃないんだ
でも、怪我をした場所は違えど、グッタリして真っ青な顔のAが昔の記憶と重なってしまう
気付けば俺の頬に涙が流れていた
『ごめんねぇ炭治郎…泣かないで？私が勝手にした事だよ。それに、少しでも炭治郎を守れたなら嬉しいなぁ…』
やめてくれ。昔、同じ言葉を言って君は目を覚さなかったじゃないか…
俺はまた失うのか？
また大切な女の子一人すら守れないのか？
『約束、守れなくてごめんね…』
絶望感が押し寄せようとしたその時、Aが放った言葉に俺は耳を疑った。
え？A、今約束って……まさか、記憶が？
…いや、記憶が戻っても戻らなくても今は泣いて座り込んでいる場合じゃない
あぁそうだ、何をしているんだ俺は
無一郎くん達とも約束したじゃないか
幸せにするって
記憶がなくてもまた彼女に好きになって貰える様に頑張るって言ったじゃないか
泣く前に、やるべき事をやるんだ！
意識を手放してしまったAを抱え直し、
俺は善逸達に声をかけた。
「善逸！誰か先生を呼んできてくれ！！」
「わ、分かった！！…っA、待ってろよ！すぐに呼んでくるから！！」
泣きながら高速で走る善逸。
「伊之助！そこの3人を抑えていてくれ！！」
「言われなくてももうやってるぜ！」
いつの間にか伸びている3人の上に座る伊之助。
「カナヲは有一郎くん達を呼んできてくれないか？」
「うん！…炭治郎、Aの事お願いね！」
泣きそうなのを我慢して有一郎くん達を呼びに行ったカナヲ。
良かった、皆んながいてくれて
昔から頼もしい限りだ
A、また痛い思いさせてごめんな
目が覚めたら怒ってくれ
守れなかった、何も出来なかった俺を
でも出来れば…もし許してくれるなら
また、君の笑顔を見せてほしいな__。
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蓮(プロフ) - 翠さん» 翠さんありがとうございます！そんな神だなんで恐れ多いです��(ﾟДﾟ)最近、全然更新出来ずで申し訳ないです…落ち着きましたら更新しますのでまた読んで頂けたら嬉しいですm(_ _)m (2023年1月7日 2時) (
レス) id: 651a3597f5 (このIDを非表示/違反報告)
翠 - 蓮さんの作品見て泣かなかったものはない！マジで蓮さんは神！ (2023年1月4日 16時) (レス) @page21 id: 102b9d618a (このIDを非表示/違反報告)
蓮(プロフ) - 金平糖さん» ありがとうございます！初めて書いた作品なのでそう言ってもらえて本当に嬉しいです(*´ω`*)今後も面白いと思って頂ける作品を書けるよう頑張ります！！ (2021年10月12日 19時) (レス) id: 52dd4b1169 (このIDを非表示/違反報告)
金平糖 - うぅ…最後の方泣いた…(涙脆い)感動しました！ 番外編の腕相撲大会がとても面白かったです！ (2021年10月11日 22時) (レス) @page21 id: 980e68d0e3 (このIDを非表示/違反報告)
蓮(プロフ) - るるっちさん» ありがとうございます！そう言って頂けて本当に嬉しい限りです！！応援ありがとうございます！新作も頑張ります(*´ω`*) (2020年9月23日 21時) (レス) id: 37f755dd7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蓮 | 作成日時：2020年9月14日 0時
