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25話 ページ25

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家を飛び出した私は気付いたら時透の家の最寄駅にいた。








『(まだ連絡してないのに来ちゃったよ)』







なにかあればすぐに時透に頼る癖がついてしまっている事に気付く。






ホントに都合の良い女だなって自分で自分に呆れてしまう。








『(家にいるかなぁ…)』






スマホを取り出してもはや暗記してしまった番号に電話する。









「もしもし、どうしたの?」






すぐに聞こえた声に少しだけホッとする。









『急にごめんね。今って家にいる?』







「あー今ね、兄さんと買い物に来てるんだよねぇ」








買い物中か…それなら仕方ない。






後ろから「無一郎前見て歩け!」って言う有一郎の声に笑ってしまう。








『そっか分かった。ごめんね、邪魔して』







「…なんかあった?」







『うぅん、なんもないよ。暇かなって思って電話しただけ』







時透の言葉に一瞬言葉が詰まったが、気にさせないように笑声で答える。





その後2、3言会話して電話を切ってハァッと溜め息を吐く。








『…どーしよ。家には帰れないしなぁ』






真菰の家は…ダメだな。錆兎先輩が冨岡さんと仲良いから連絡されかねない。





善逸は……うん、論外。






他の友達も無理だろうし。






とりあえず通りがかりに見つけた公園の屋根のついてるベンチに腰掛ける。








『……寒い』





雨に打たれて冷たくなった体をさする。





鞄の中のハンカチを取ろうとしたとき、チャリッと金属音が鳴った。





その音の正体は時透の家の鍵だった。







『んー良いとは言われたけど勝手に入るのはなぁ』






一瞬家で待たせてもらおうか考えたけど辞めた。




時透から許可はもらってるけどやっぱり躊躇してしまう。









『ツイてないなぁ今日は』






炭治郎と喧嘩して、雨に濡れて、時透もいない。





まぁ自分のせいでこんな事になったんだけどさ。







…炭治郎、凄く怒ってたなぁ。









『っあ〜もうヤダ……』







色々考えてたら涙が出てきた。





こんな夜の、しかも雨の中公園で泣くなんて本当に情けなくなる。








もういっその事このまま消えてしまいたい






そんな事を思いながら隠す様に抱えた膝に顔を埋めた。








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(プロフ) - 澪凪さん» コメントありがとうございます!!!そう言って貰えて感無量です( ;∀;)今回のMVPは有一郎なんじゃないかって思ってます!!大好きって言ってもらえて本当に嬉しいです!!これからも頑張ります(≧∀≦) (2021年6月9日 0時) (レス) id: 52dd4b1169 (このIDを非表示/違反報告)
澪凪(プロフ) - ああああっ好きですっ!!てか有一郎!いいやつすぎる…!!大好きですこの作品も、蓮さんも!!頑張ってくださいっ!! (2021年6月8日 23時) (レス) id: 279a2ef6a9 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 環さん» そう言ってもらえてめちゃくちゃ嬉しいです(;ω;)最近更新が遅くて申し訳ないですホント…orzあと、恐らく50話に収まらないのでまた続編と言う形になりそうですが、最後までお付き合い頂けたら嬉しいです!!! (2021年6月6日 11時) (レス) id: 52dd4b1169 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ちょっ…!!むいくんカッコいいッ!!!蓮さん最高です大好きです大ファンです (2021年6月6日 8時) (レス) id: 940f9d3174 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 環さん» 2人がこんなデートしてたら良いなって思って書きました(*´ω`*)場所は…夢の国です!(笑) (2021年5月11日 12時) (レス) id: 52dd4b1169 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年4月9日 22時

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