きっとそれはこういう運命【鬼滅の刃】

17話 ページ17

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『ただいまー』







「あー！A姉ちゃん何で昨日帰ってこなかったんだよ？！」








家に帰ると竹雄がもの凄い勢いですっ飛んで来た。








『ごめんごめん、急に友達の家に泊まる事になったのよ』







「姉ちゃん最近それ多いぞ！！」







『ごめんて』







竹雄でそう思うなら鼻の良い炭治郎や感の良い禰豆子に気付かれかねないな。








「ふふ、竹雄は本当にAが好きね」







『禰豆子、ただいま』








ニコニコしながら禰豆子も出迎えてくれる。








「おかえりなさい！竹雄ったらAが帰って来ないから不貞腐れてたのよ？」








「ちっ、違う！別に不貞腐れてなんかないよ！！」








やだ、うちの弟可愛い。




そういえば前世でも竹雄は私にすごく懐いてくれてたんだよね。









『竹雄大好き！』







「ちょっ、やめろよ姉ちゃん！」







そんな可愛い弟を抱き締めたら思い切り暴れられた





昔は「俺も姉ちゃん大好き！」なんて言ってくれたのに…お年頃かな……。









「あはは！随分賑やかだなぁ！！」







ふいに聞こえた声にドキッとする。








『……お兄ちゃん』







「おかえり、A」






出てきたのはやっぱり炭治郎だった。








「あ！兄ちゃんからも言ってくれよ、最近外泊多いぞって！！」








竹雄、その手の話しは下手したらバレるからダメだって。








「ん〜…確かに最近多いけど、Aの交友関係を壊したくないからなぁ」







炭治郎の言葉に僅かながら罪悪感が募る





まさか男の子の家に泊まってるなんて思いもしないだろうなぁ…。








「だけどよぉー…」







「竹雄がAの事大好きで心配なのは分かるけど、Aの事も分かってやらなきゃダメだぞ？」







炭治郎がそう言えば竹雄は渋々ながらも返事をして居間に向かった。








『お兄ちゃんごめんね、ありがとう』







「はは、竹雄は当分姉離れなんか出来ないだろうなぁ」







『それは困っちゃうね』






私としては弟達は可愛いから嬉しいんだけどね。









「…まぁ俺も竹雄の事言えないかな。A、外泊するのは良いけど俺だって心配になるからほどほどにな？」






微笑みながら頭を撫でる炭治郎に胸が締め付けられる








『…うん、分かった』






結局私も炭治郎離れなんて当分出来そうにないなって思って小さく溜め息を吐いた。





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