きっとそれはこういう運命【鬼滅の刃】

14話 ページ14

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『無一郎』







「A、良かった来てくれて」







約束通り時透のクラスに来たら思いの外喜ばれた。








『絶対行くって約束したじゃん』







「それでも来てくれたら嬉しいんだよ」








嬉しそうに微笑む時透の前の席を借りて座る







なんか周りから「時透って笑うんだ…」なんて声が聞こえるんだけど…





相変わらず一定の人以外には冷たいのね。









「僕もAと同じクラスが良かったなぁ」








『隣なだけまだ良いじゃん。時透兄も隣だし』







私なんて禰豆子と3つもクラス違うんだからね。








「そう言えば、学校来る時に禰豆子と炭治郎に会ったよ」







ふいに出された名前に思わず固まった。









『…なんか言ってた？』








「ううん、普通に禰豆子に挨拶されただけだよ」








『そっか……』








良かった、時透が何も言われなくて







ホッとしたが炭治郎の名前を聞いてなんだか胸の中がモヤモヤする。









「A？」







『あ、ごめん、ボーッとしてた』









炭治郎の名前の名前を聞いただけどこんな動揺するなんて




ダメだねこんなんじゃ…






自分の不甲斐なさにハァッと大きく溜め息を吐いた。









「…A、次の授業サボっちゃおうか」









『……はい？』








突然の時透の提案にポカンとする。








「ホラ、早く行こう」








『ちょっ、待って…無一郎？！』








そんな私をよそに時透は私の腕を引いて足速に何処かに向かって行った。







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