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君想う人96人 ページ4

お茶を作ってお盆に乗せれば
小鉄くんはエサホイサとそれを持って山へ登って行った

相手の子 喜んでくれるといいな

そう思いながら小鉄くんの背中に手を振る


さて、温泉に行こう

ここの温泉は体にも良く
肌が綺麗になるので女の子には欠かせない

浴衣を持って 湯 と書かれたあからさまな看板に連れられるように山へと登る

静かな道 草木の触れ合う音しか聞こえない

そんな中をコツコツとブーツを鳴らしながら歩いて行くと見覚えのある人が向こうから下りてくる


『! 無一郎くんっ』


声をかけて走って無一郎くんの元へ行く

数段の階段を登り近づくと彼の髪が滴っていることがわかる

浴衣も着ているので先程 温泉に入ったばかりだなのだろう


『髪 まだ濡れてるよ』


ふわりと手ぬぐいを無一郎くんの頭にかけて髪を拭く

こうして下の子の髪を吹いていたのを思い出す

無一郎くんも禰豆子と同い年だし、まだまだ手のかかる弟のようで、
最近姉離れしてきた炭治郎の事もあり姉としてはこうしてお世話させてもらえると嬉しい


「別にいいよ」

『だーめ 風邪ひいちゃうよ』


否定することを否定して
ニコニコと笑顔で吹いていると無一郎くんも諦めたようにそのまま私に髪を拭かせる

わしゃわしゃと髪を拭き、そのあと髪が落ち着くように叩くよう水分と取る

ぴょこんとした癖っ毛の髪は
ぶっきらぼうな無一郎くんの愛嬌

さらさらとした指通りの良い髪は女の子のよう


「…A 何考えてるの」

『え!? いや』


女の子のよう、と言うと無一郎くんは不機嫌になる

なので口にはしないようにするが表情でわかってしまったようだった

表情治れ、と頬を摘んで放す


「俺 男だから」

『う、うん! わかってるよ!』


そう言ってまた髪を拭き始める

すると「だからわかってない…」と小さく呟く

? わかってるのに

無一郎くんは男の子以外の何でもないだろうに


『…よしっ もういいかな』

「ありがと」

『どういたしましてっ じゃあ 私は行くね』


そのまま手ぬぐいを渡して私はすれ違うように上に登る

すると後ろから声をかけられる


「A 耳飾り 似合ってるよ」

『! ありがとう!』


耳元で揺れるそれを触り微笑む

無一郎くん気づいてくれた


足取り軽く整備された道を登っていった

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ウミソラ(プロフ) - いつも素敵なお話楽しみにしていますッ!!番外編や柱稽古など頑張ってくださいッ!!他の柱との絡みの見てみたいですッ!! (2019年10月9日 8時) (レス) id: f06a1e9de4 (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 更新そして玄弥との絡みもありがとうございますヽ(*≧ω≦)ノ 粗野に見えて実は家族想いだったり、思春期だったり可愛いギャップのある玄弥良いです(*´ω`*)続きも楽しみにしております♪ (2019年9月20日 4時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
土猫 - 面白いです!鬼滅の刃にハマってから読んでるんですけどファンになりました!!更新頑張って下さい!!!! (2019年9月17日 23時) (レス) id: ef2c4150fe (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 更新ありがとうございます!無限城も気になりますし、その前の柱稽古も楽しみです(*´ω`*)番外編も楽しみにこれからも応援しております♪ (2019年9月17日 1時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 炭治郎と温泉…良きです(*´ω`*) (2019年9月16日 2時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:智菜 | 作成日時:2019年9月14日 13時

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