▽ ページ22
縁側に雛鶴さん、須磨さん、私、まきをさん、宇髄さんという順番で座る
休憩、と言うがこれはもう宇髄さんの授業は終了の合図である
最初は休憩のつもりだったが
いつの間にか奥様方と話し込んでしまい
日が暮れ帰る頃合いになっているのだ
だけどこれも一つの授業だと私は思っている
彼女らはくノ一
遊郭では短期間で花魁に上り詰め、情報収集はお手の物
人に思わず喋らせてしまうような会話の技術を会得しており、それを教えてくれたりする
『それ、私に出来ますかね？』
「Aちゃんなら大丈夫よ」
「 私達の直伝だからね」
「Aちゃんは才能あるから絶対出来る！」
私が柱になりたての頃にも結構お三方にはお世話になっており、彼女らにとっては私は妹のような存在なそうな
…って事は宇髄さんの妹でもあるってこと？
それはなんだか癪だが
宇髄さんを横目で見ると
微笑ましそうに話している私達を見ていた
まぁ 奥様のついでになら………
とも一瞬思うが やっぱりないなと確信
『このお菓子 美味しいですっ』
「最近できた小さなお店なんだけどね…」
宇髄さんからまた視線を逸らし
女の子できゃっきゃと話しに集中する
雛鶴さんが教えてくれたお店をメモする
炭治郎たちにも食べさせてあげたいから
そう言うと奥方たちが私を抱きしめる
「Aちゃんいい子ぉ」
「炭治郎くん 早く目覚めるといいわね」
須磨さんに限っては涙を流していた
『…ふふっ そうですね』
鼻水まで垂らす須磨さんにちり紙を渡してそう言う
こんな所にまで炭治郎を心配してくれる人がいるのか
炭治郎は想われてる
早く目覚めないかなぁ
少しは賢くなったから
次こそは守ってみせるから
私は君を想う
君想われる人だから
『宇髄さん』
「お？ なんだ？」
『ありがとうございますね』
「なんだ急に 地味に気持ち悪りぃ」
『言うんじゃなかった…』
「嘘だっつうの
まぁ よくわかんねーがどういたしまして」
君のことを想えるのも
私をそれまで支えてくれた人のおかげだから
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1485人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ウミソラ(プロフ) - いつも素敵なお話楽しみにしていますｯ!!番外編や柱稽古など頑張ってくださいｯ!!他の柱との絡みの見てみたいですｯ!! (2019年10月9日 8時) (
レス) id: f06a1e9de4 (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 更新そして玄弥との絡みもありがとうございますヽ(*≧ω≦)ﾉ 粗野に見えて実は家族想いだったり、思春期だったり可愛いギャップのある玄弥良いです(*´ω｀*)続きも楽しみにしております♪ (2019年9月20日 4時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
土猫 - 面白いです！鬼滅の刃にハマってから読んでるんですけどファンになりました!!更新頑張って下さい!!!! (2019年9月17日 23時) (レス) id: ef2c4150fe (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 更新ありがとうございます！無限城も気になりますし、その前の柱稽古も楽しみです(*´ω｀*)番外編も楽しみにこれからも応援しております♪ (2019年9月17日 1時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 炭治郎と温泉…良きです(*´ω｀*) (2019年9月16日 2時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：智菜 | 作成日時：2019年9月14日 13時
