綺麗な2人に (ページ24)

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EPISODE--22-- ページ24

夢主side

あんまり心配をかけたくなかったから、わざと明るく報告したけど、
やっぱり怖くて。
そのことを伝えると、タカちゃんは泊まりに行くと言ってくれた。
タカちゃんも忙しいはずなのに。

もう一度家の戸締りがしっかりしてあるか確認して、ベッドの隅に座る。
今までこんなことなかったから、混乱してるし、何よりも怖い。
早く、タカちゃんに抱きしめてほしい。

コンコン

家のドアがノックされた。タカちゃんかな？確認のためにメールしてみる。

〔タカちゃん、着いた？〕

［まだ、あとちょっとで着くよ。］

え、じゃあノックしたのは誰？

「Aちゃん、また男とメールしてるの？僕がいるのに？」

ゾワッ

いる。ドアの前に

「この前一緒に帰って来てた男か。
　やっと家がわかったのに、男がいたとはね。
　また、他の男も連れ込んでるの？」

やっと家がわかった？

また？

ずいぶん前からストーキングされてた。

何で気づかなかったんだろう。

〔タカちゃん、いる。ドアの前に。〕

慌ててタカちゃんにメールする。
手が震えて、うまく文字が打てなかった。

［返事とかはしないで。すぐ行くから。］

すぐタカちゃんから返信がくる。
タカちゃん、早く、はやく！

「チッ。男が来やがった。

　Aちゃん、またすぐ迎えに来るからね。」

そう言って、ドアの前から走り去っていく足音が聞こえた。

「A、俺だよ。開けれる？」

息を切らしたタカちゃんの声がした。

ああ、タカちゃん(愛する人)の声だ。

『タカちゃん！』

ドアを開けて、タカちゃんに抱き着く。
いつの間にかあふれていた涙で顔はぐちゃぐちゃだ。

「ごめんな、もうちょっと早く来れれば。」

『いいの。

　来てくれてありがとう。』

「疲れただろ。もう寝よう。一緒にいるから。」

『、、、一緒に寝よう。』

「、、いいよ。」

家に鍵をかけて、一緒にベッドに入る。

お泊りの時よりも狭かったから、
距離がいつもより近くて、少し恥ずかしかった。

好きな人の匂いに包まれながら、
久しぶりに安心して夢の中に落ちていった。