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TH「…だって、お前！あの後、逃げるみたいに日本に行ったじゃん！何年も待ってたのに旧正月にさえ帰ってこないし！俺だって話したいことあったんだよ！なのに…なのに…言い訳するチャンスさえ…お前…………くれなかったじゃん…」
違う、こんなこと言いたいんじゃない
なのに、俺の口から出る言葉はいつもAを責める
「……それなら、連絡してくればよかったのに…」
TH「…しようとした！でも…携帯見るたびに最後に大嫌いって言われた言葉を思い出して出来なかった」
「それでも！本当に話したいことあったならできた！」
TH「…っ…」
こいつの言う通りだ
面と向かって話さなくても、連絡する方法なんてあったのに最後の決定打を言われる気がして怖くて何も出来なかっただけ
それをAのせいにして…今の俺、めちゃくちゃかっこ悪い
「テ、ヒョン？」
何も喋らなくなった俺を不思議に思ってかAは小さな声で俺の名前を呼ぶと遠慮がちに顔を覗き込む
濡れた髪と体、まだピンクの頬とリップの取れかかった唇から囁かれる俺の名前
こんな状況でもAを見て綺麗だと目を奪われる俺はもしかしたら頭がおかしいのかもしれない
Aの二の腕を掴んでいた手に少し力を入れると
ウルウルとしたAの目を見つめる。
俺はあの頃のガキのままじゃない
今度こそ絶対間違わないってもう離さないって誓っただろ
TH「もう…ぐちゃぐちゃ考えるの辞めた。俺がアイドルだから、とかお前がホテルの従業員だから、とか屁理屈並べてただけで、結局俺は怖かったんだ。またお前に拒否されるのが」
「テヒョン…？」
俺はAが好きで
どうしようもなく好きで
ただ、そばに居たい
それだけなんだよ
TH「…お前が、Aが好きだ。…多分、お前が俺を好きになるよりずっと前から」
「…っ‼︎」
TH「5年前のあの日からずっと後悔してた。もっとお前に優しくしてやりたかったって。…お前の初めて…もっと…大切にしてやりたかったって…。今更遅いかもしれないけど…俺はまたお前と一緒にいたい。今度は幼馴染としてじゃなくて。
…A、俺のものになって？まだ俺に気持ちがあるなら…俺の隣に戻ってこいよ…」
Aはこれでもかってくらい眉毛を下げて唇を噛む
その表情は必死に泣くのを堪えているようにも見えた
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湖都音(プロフ) - mocaさん» mocaさん コメントありがとうございます！！初コメントいただき感動です♡拙い文章ですが、楽しんでいただけるように頑張ります！ (2021年12月27日 7時) (
レス) id: 0d0a43a4b7 (このIDを非表示/違反報告)
moca(プロフ) - 一気読みしてしまいました！続きがすごく気になります！！更新楽しみにしています！頑張ってください！応援してます！ (2021年12月26日 11時) (レス) id: bd82834e96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：湖都音 | 作成日時：2021年12月19日 10時
